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Toxic & Dangerous Plants Database

毒・危険植物の注意喚起イメージ

A guide to the toxicity, first aid, and legal considerations for toxic or physically hazardous plants that may be grown or kept as ornamentals.

This information is for reference only. In case of an accident, immediately call emergency services and seek medical attention.

⚠ 見た目が似た食用植物との誤食・種類による違いに注意

トリカブトは山菜のニリンソウ・モミジガサと、スイセンはニラ・ノビルと葉が似ており、 毎年のように誤食による中毒・死亡事故が報告されています。また同じユーフォルビア属でも 種によって乳液の刺激の強さが異なります。見た目だけで安全と判断せず、種名・特徴を必ず確認してください。

☠️経口有毒植物

トリカブト

Aconite (Monkshood)

Aconitum spp.

分布: 日本・東アジアの山地

危険度
毒の種類: 神経毒・心臓毒(アコニチン系アルカロイド)

症状

  • - 口唇・舌・手足のしびれ
  • - 嘔吐・下痢・腹痛
  • - 不整脈・血圧低下
  • - 呼吸困難
  • - 重篤な場合は死亡

応急処置

経口摂取や大量接触が疑われる場合は直ちに119番通報。無理に吐かせず安静にして救急搬送を待つ。触れた手で目や口を触らない。

法的規制: 観賞用の栽培・流通に法的規制はない(毒物及び劇物取締法の指定対象外)。ただし全草が有毒で、特に根の毒性が強い。
栽培上の注意: 日本でも有数の有毒植物。誤食を絶対に避け、子供・ペットの届かない場所で管理する。植え替え・剪定時は手袋を着用し作業後に手を洗う。山菜のニリンソウ・モミジガサと葉が似て誤食事故の報告がある。

キョウチクトウ

Oleander

Nerium oleander

分布: 地中海原産(日本で広く植栽)

危険度
毒の種類: 強心配糖体(オレアンドリン)

症状

  • - 吐き気・嘔吐・下痢
  • - 腹痛
  • - 徐脈・不整脈
  • - 重篤な場合は心停止

応急処置

誤食した場合は直ちに119番通報・医療機関を受診。剪定枝を燃やした煙にも毒性があるため吸い込まない。

法的規制: 観賞用の植栽・流通に法的規制はない。葉・枝・花・種子など全草が有毒。
栽培上の注意: 枝葉の誤食・剪定枝の焼却を避ける。枝を串など調理器具に流用した中毒例があるため食品に触れさせない。手入れ後は手を洗う。

ジギタリス

Foxglove

Digitalis purpurea

分布: ヨーロッパ原産(園芸品種が流通)

危険度
毒の種類: 強心配糖体(ジギトキシン)

症状

  • - 吐き気・嘔吐
  • - 徐脈・不整脈
  • - 視覚異常(黄色く見える等)
  • - めまい・頭痛

応急処置

誤食時は119番通報・受診。少量でも循環器に作用するため自己判断せず医療機関へ。

法的規制: 観賞用の栽培・流通に規制はない(強心薬の原料植物だが園芸流通は自由)。
栽培上の注意: 全草が有毒。コンフリー等の食用葉と誤認しない。子供・ペットの誤食に注意。

スイセン

Daffodil (Narcissus)

Narcissus spp.

分布: 地中海原産(広く植栽)

危険度
毒の種類: リコリン等アルカロイド(特に球根)・シュウ酸カルシウム

症状

  • - 吐き気・嘔吐・下痢
  • - 腹痛
  • - 多量摂取で発汗・けいれん
  • - 汁による皮膚炎

応急処置

誤食時は口をすすぎ医療機関を受診。皮膚に汁が付いたら水で洗う。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 葉がニラ・ノビル、球根が玉ねぎ・ノビルと似て誤食事故が多発している。食用植物とは植える場所・保管場所を必ず分ける。

ディフェンバキア

Dieffenbachia (Dumb Cane)

Dieffenbachia spp.

分布: 熱帯アメリカ原産(観葉植物)

危険度
毒の種類: 不溶性シュウ酸カルシウムの針状結晶(ラフィド)

症状

  • - 口腔・咽頭の激しい痛み・腫れ
  • - 流涎・嚥下困難
  • - 樹液による皮膚・目の刺激

応急処置

口に入れた場合は口をよくすすぎ冷やす。腫れがひどい・呼吸が苦しい時は受診。目に入ったら流水で洗い眼科へ。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 別名ダムケーン(物言わぬ杖)。樹液に触れたら手を洗い、目・口に触れない。ペット(特に猫)・幼児の誤咬に注意。

ポトス

Pothos (Devil's Ivy)

Epipremnum aureum

分布: ソロモン諸島原産(観葉植物)

危険度
毒の種類: 不溶性シュウ酸カルシウム

症状

  • - 口腔・舌の刺激・痛み
  • - 流涎・嘔吐(特にペット)
  • - 樹液による皮膚のかゆみ

応急処置

口に入れたら口をすすぐ。症状が強ければ受診。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 丈夫で人気の観葉植物だが、猫・犬・幼児の誤食に注意。挿し木で汁に触れたら手を洗う。

アンスリウム

Anthurium

Anthurium spp.

分布: 熱帯アメリカ原産(観葉・鉢花)

危険度
毒の種類: 不溶性シュウ酸カルシウム

症状

  • - 口腔・咽頭の刺激・痛み
  • - 流涎
  • - 樹液による皮膚・目の刺激

応急処置

口をすすぎ、皮膚や目は水で洗う。腫れや目の痛みが強ければ受診。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: サトイモ科共通の刺激性。ペット・幼児の誤食、剪定時の樹液接触に注意。

クワズイモ

Giant Elephant Ear (Alocasia)

Alocasia odora

分布: 東〜東南アジア(観葉植物)

危険度
毒の種類: 不溶性シュウ酸カルシウム(多量)

症状

  • - 口腔・咽頭の激しい痛み・腫れ
  • - 流涎・嚥下困難
  • - 多量摂取で声がれ・呼吸困難

応急処置

口をすすぎ医療機関を受診。呼吸が苦しい時は119番。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 名のとおり「食わず芋」で食用不可。里芋(食用)と塊茎が似るが、誤食すると強い中毒を起こす。食用イモと分けて保管する。

🧪有毒樹液・ラテックス

ユーフォルビア類

Euphorbia (Spurge)

Euphorbia spp.

分布: 世界の乾燥地(多肉・観葉・塊根)

危険度
毒の種類: 白い乳液(ラテックス)に含まれる有毒ジテルペンエステル

症状

  • - 皮膚の発赤・かゆみ・水疱
  • - 目に入ると激しい痛み・結膜炎・角膜炎(一時的な視力障害の恐れ)
  • - 誤食で口腔・消化管の炎症

応急処置

皮膚は大量の水と石けんで洗う。目に入ったら直ちに15分以上流水で洗い眼科を受診。誤食時は口をすすぎ受診。

法的規制: 国内での栽培・販売に規制はない。ただし多肉性ユーフォルビアは属単位でワシントン条約(CITES)附属書Ⅱに掲載され、野生株の国際取引(輸入)が規制される(人工繁殖の国内流通株は実質対象外)。
栽培上の注意: ハナキリン・多肉系(オベサ等)・塊根系を含む大グループ。剪定・株分け時は手袋と保護メガネを着用し、乳液を目・口に触れさせない。切り口の乳液は水で止める。

アデニウム

Adenium (Desert Rose)

Adenium obesum

分布: アフリカ〜アラビア半島(塊根植物)

危険度
毒の種類: 樹液に含まれる強心配糖体

症状

  • - 誤食で吐き気・嘔吐・不整脈
  • - 樹液による皮膚・粘膜の刺激

応急処置

誤食時は医療機関を受診。樹液が皮膚・目に付いたら洗い流す。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 「砂漠のバラ」として人気の塊根植物だが樹液は有毒。剪定時は手袋を着用し誤食を避ける。子供・ペットに注意。

🌵棘・物理的危険

アガベ

Agave

Agave spp.

分布: メキシコ等の乾燥地(多肉植物)

危険度
毒の種類: 鋭い頂棘(終端棘)・鋸歯、樹液中のサポニン・シュウ酸カルシウム

症状

  • - 頂棘による刺傷(深く刺さり、目の負傷の恐れ)
  • - 樹液による接触皮膚炎(発疹・かゆみ・ヒリつき)

応急処置

棘は清潔にして抜き消毒する。樹液が皮膚に付いたら洗浄。棘が目に当たった場合は眼科を受診。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 頂部の鋭い棘でけがをしやすい。棘先のカットやコルク保護、移動時の保護メガネが有効。手入れは手袋を着用。

サボテン

Cactus

Cactaceae

分布: 南北アメリカ原産(多肉植物)

危険度
毒の種類: 棘およびグロキッド(ウチワサボテン類の微細な刺毛)

症状

  • - 棘による刺傷
  • - グロキッドが皮膚に多数刺さり炎症・除去困難・かゆみ

応急処置

太い棘はピンセットで抜く。グロキッドは粘着テープや専用ピンセットで除去し消毒する。

法的規制: 栽培・流通に一般的な規制はないが、サボテン科は全種がCITES附属書II(一部原種は附属書I)に掲載され国際取引(輸入)が規制される。国内で人工繁殖された流通株は対象外。
栽培上の注意: 植え替え・移動は厚手の手袋やトングを使う。ウチワサボテンのグロキッドは飛散・付着しやすいので特に注意。

パキポディウム

Pachypodium

Pachypodium spp.

分布: マダガスカル・アフリカ南部(塊根植物)

危険度
毒の種類: 鋭い棘、軽度の刺激性樹液

症状

  • - 棘による刺傷
  • - 樹液による軽い皮膚刺激

応急処置

刺傷は消毒する。樹液が付いたら水で洗う。

法的規制: パキポディウムは属単位でワシントン条約(CITES)附属書Ⅱ(一部種は附属書Ⅰ)に掲載され、野生株の国際取引(輸入)が規制される。国内で繁殖・流通する実生株の栽培・販売は実質対象外。
栽培上の注意: 幹や枝の鋭い棘でけがをしやすい。植え替え時は手袋を着用。正規に流通する実生株を選ぶ。

🖐️接触皮膚炎・かぶれ

ウルシ(ウルシ類)

Japanese Lacquer Tree (Urushi)

Toxicodendron vernicifluum 等

分布: 東アジア(山野・庭木)

危険度
毒の種類: ウルシオール(強い接触皮膚炎アレルゲン)

症状

  • - 接触後数時間〜数日でかゆみ・発赤・水疱
  • - 感受性の高い人は広範囲に重い皮膚炎

応急処置

触れた部位を石けんと流水でよく洗う。掻きむしらない。症状が強い・広がる場合は皮膚科を受診。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 樹液・葉に触れるとかぶれる。剪定は長袖・手袋で行い樹液に触れない。ツタウルシ・ヤマウルシなど近縁種も同様に注意。

プリムラ

Primrose (Primula)

Primula obconica 等

分布: 園芸品種が広く流通(鉢花)

危険度
毒の種類: プリミン(接触皮膚炎アレルゲン、特に P. obconica)

症状

  • - 接触部のかゆみ・発疹・皮膚炎
  • - 敏感な人は腫れ・水疱

応急処置

触れた部位を洗浄する。症状が出たら皮膚科を受診。

法的規制: 栽培・流通に規制はない。
栽培上の注意: 葉や茎に触れるとかぶれることがある。手入れ時は手袋を着用。プリミンを含まない改良品種もある。