
出典: Wikimedia Commons
サジバモウセンゴケ
中級者向けDrosera × obovata
モウセンゴケとナガバノモウセンゴケの自然交雑種で、両親の中間の匙(さじ)形の葉をもつ。種子ができない不稔性で、株分けや葉挿しで増やす。日本にも両親が混生する湿原に自生する。
概要
サジバモウセンゴケ(Drosera × obovata)は、モウセンゴケ(D. rotundifolia)とナガバノモウセンゴケ(D. anglica)の自然交雑種。和名は両親の中間的な形をした匙(さじ)形の葉にちなむ。欧州などの湿原でも見られ、日本でもモウセンゴケとナガバノモウセンゴケが一緒に生える地域で中間的な形質の雑種として知られている。国際食虫植物協会(ICPS)の栽培ガイドによると、北米・欧州・北アジアの寒冷地性モウセンゴケどうしはよく交雑し、その雑種は不稔で種子を作らないため、株分けや葉挿しで増やす必要がある。親のモウセンゴケとナガバノモウセンゴケは、どちらもはっきりした冬の季節を必要とし、1年の半分ほどを冬芽(休眠芽)で過ごす寒冷地性の種で、サジバモウセンゴケの管理もこれに準じる。GBIFでは Drosera obovata として種の扱いで登録されている。国内では栽培増殖した株がオークションなどに出るが、自生地の湿原は各地で保護の対象になっていることが多く、野生株の採取は避け、栽培増殖品を選びたい。暑さに弱い親をもつため、暖地では夏越しが最大の課題になる。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
基本情報
原産地
両親種が混生する湿原(日本・欧州など)
寿命
多年草(冬は冬芽で休眠)
サイズ
大きさの資料は少ない(両親の中間)
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料は与えない(小昆虫を捕らえる)
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日当たりのよい屋外で育てる。寒冷地性の種は季節の変化を感じる屋外栽培が向く。
水やり
腰水で用土を常に湿らせ、純水か雨水を使う。
休眠期の管理
親種はどちらも冬を必要とし、1年の半分ほどを冬芽で過ごす。冬は屋外の寒さにあてて休眠させ、室内で加温しない。
温度・冬越し
暑さを嫌う親をもつため、暖地では夏の高温と蒸れを避ける。夏は風通しのよい半日陰で鉢の温度を上げない。
増やし方
不稔で種子ができないため、株分けか葉挿しで増やす。
病害虫・注意点
自生地の湿原は保護されていることが多い。野生株を採取せず、購入は栽培増殖品を選ぶ。
サジバモウセンゴケのよくある質問
Qサジバモウセンゴケの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qサジバモウセンゴケの水やり・肥料は?
サジバモウセンゴケの水やり・肥料は「肥料は与えない(小昆虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qサジバモウセンゴケの値段の相場は?
サジバモウセンゴケの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Drosera × obovata Mert. & Koch
典拠データベース: GBIF · GBIF Drosera obovata Mert. & Koch
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
日本にも自生する。種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていないが、自生地の湿原は自然公園や自治体の条例で採取が禁じられていることがあるため、購入は栽培増殖品を選ぶ。ワシントン条約(CITES)の対象外。モウセンゴケ属には特定外来生物(ナガエモウセンゴケ)が含まれるため、属の植物を海外から輸入する際は種類名証明書の添付が必要。国内で流通する株の購入・栽培に手続きは要らない。
出典: 環境省 特定外来生物等一覧(モウセンゴケ属は種類名証明書の添付が必要な生物)
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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