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ネペンテス・キナバルエンシス (Nepenthes × kinabaluensis)

出典: Wikimedia Commons

ネペンテス・キナバルエンシス

上級者向け

Nepenthes × kinabaluensis

ボルネオのキナバル山周辺だけに生える、N. rajahとN. villosaの自然交雑種。縁の内側の肋が長い歯になって並び、両親の中間的な袋を付ける。親より上部の袋を作りやすい高山性の交雑種。

栽培難易度
上級者向け
適正温度
10〜30℃
寿命
多年生(つる性)
サイズ
大きさの資料は少ない(袋はN. villosaより大きい)
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)

概要

ネペンテス・キナバルエンシス(Nepenthes × kinabaluensis)は、N. rajahとN. villosaの間にできた自然交雑種で、ボルネオ島のキナバル山と近くのタンブユコン山の、両親がともに生える場所だけに見られる。1910年にL. ギブズが初めて採集し、1976年に倉田重夫が名前を与え、1984年に正式に発表された。標高2420〜3030mの雲霧林の開けた場所に生える高山性の植物。姿はおおむね両親の中間で、縁(ペリストーム)の内側に盛り上がった肋が並び、その先が細長い歯になる。この歯はN. rajahより目立ち、N. villosaより小さい。縁は外側に張り出すがN. rajahのように波打たず、蓋はほぼ円形で平たい。袋はN. villosaより大きく、巻きひげが葉先の1〜2cm手前から出る点はN. rajahの特徴を受け継ぐ。袋や葉の縁の毛の量も中間的で、色は黄色から緋色まで幅がある。どちらの親よりも上部の袋を作りやすい。かつては図鑑でN. rajahと誤同定されたこともある。国内では食虫植物の専門店がタンブユコン山産の株などを扱う程度で、流通は多くない。親のN. rajahは附属書Iだが、この交雑種はSpecies+で附属書IIとされる。

Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)

基本情報

原産地

マレーシア・ボルネオ島(キナバル山・タンブユコン山、標高2420〜3030m)の自然交雑種

寿命

多年生(つる性)

サイズ

大きさの資料は少ない(袋はN. villosaより大きい)

適温

10〜30℃

湿度

60〜90%

水やり・肥料

肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)

栽培ポイント

温度・冬越し

高地性の種で、長く育てるには夜の気温が下がることが欠かせない。日本の夏は夜温の高さが最大の課題になる。

日当たり・置き場所

明るい光を好むが、真夏の強い直射日光は葉焼けのもとになる。明るい半日陰で、湿度を保てる場所に置く。

水やり

雨水や溶けた塩類の少ない水を使い、用土が乾ききる前に与える。受け皿に水をためっぱなしにせず、根を蒸らさない。

用土・植え替え

水はけと通気のよい用土に植える。ミズゴケ単体や、洋ラン用の用土にミズゴケやパーライトを混ぜたものがよく使われる。

肥料

化成肥料を使うならごく薄くする。ときどき捕虫袋に虫を入れる程度で十分育つ。

病害虫・注意点

標高3000m前後の高山に生える交雑種で、暑さには特に弱い。夏の夜温を下げられる冷房や冷却設備のある環境向け。

食虫植物ネペンテスウツボカズラ自然交雑種高地性

ネペンテス・キナバルエンシスのよくある質問

Qネペンテス・キナバルエンシスの栽培難易度は?
A

上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。

Qネペンテス・キナバルエンシスの水やり・肥料は?
A

ネペンテス・キナバルエンシスの水やり・肥料は「肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。

Qネペンテス・キナバルエンシスの値段の相場は?
A

ネペンテス・キナバルエンシスの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。

最終更新: 2026年9月23日

参考・出典

編集・データ検証: ボタちょく編集部

本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。

参考にした一次情報

分類・学名典拠

学名(受理名): Nepenthes × kinabaluensis Sh.Kurata

典拠データベース: GBIF · GBIF Nepenthes × kinabaluensis Sh.Kurata

学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。

規制・法令・保全ステータス

CITES附属書II

ウツボカズラ属(ネペンテス属)は属全体がワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されている(附属書Iの一部の種を除く)。親のN. rajahは附属書Iだが、この自然交雑種はSpecies+で附属書IIとされている。国外との輸出入には輸出許可書などの手続きが必要だが、国内での売買・譲渡に登録は要らない。

出典: Species+(CITES)Nepenthes × kinabaluensis

規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。

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