
出典: Wikimedia Commons
ネペンテス・ジャンバン
上級者向けNepenthes jamban
スマトラ島北部の高山に固有の小型のウツボカズラ。名前はインドネシア語で「トイレ」を意味し、便器のように口が大きく開いた黄色い上部の袋に由来する。2006年に記載された新しい種。
概要
ネペンテス・ジャンバン(Nepenthes jamban)は、インドネシア・スマトラ島北部のバリサン山脈にだけ分布するウツボカズラ属の原種。2004〜2005年の調査で見つかり、2005年4月に北スマトラ州パダンシデンプアンの南で初めて採集され、2006年に植物学誌Blumeaで記載された。種小名jambanはインドネシア語で「トイレ」のことで、袋の形にちなむ。標高1800〜2100mの苔むした山地林の頂上付近の低木帯に生え、近縁のN. jacquelineaeと違って地上にしか生えない。茎は細く長さ4mほど、紫がかった赤色になる。下部の袋は小さく、高さ5.8cm・幅4.4cmを超えることはまれで、黄橙色から鮮やかな赤色。上部の袋はむしろ大きく、高さ12cm・幅5.2cmに達し、上半分が大きく漏斗状に開いて口がほぼ水平になる。色は明るい黄色で、縁(ペリストーム)は黄色〜橙色。蓋の裏には大きな腺が並ぶ。袋の中の液はN. inermisなどと同じく粘り気が強く、ハチやコオロギなど大きめの獲物がよくかかる。国内では専門店で殖やした苗がオークションなどで出回る。高山性で暑さに弱く、夏の夜温を下げられる環境が必要。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ネペンテス・ジャンバンの大きさ
ネペンテス・ジャンバンの成体サイズは上部の袋は高さ12cm、下部の袋は高さ6cm前後まで、茎は4mほどです。
基本情報
原産地
インドネシア(スマトラ島北部、標高1800〜2100m)
寿命
多年生(つる性)
サイズ
上部の袋は高さ12cm、下部の袋は高さ6cm前後まで、茎は4mほど
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)
栽培ポイント
温度・冬越し
高地性の種で、長く育てるには夜の気温が下がることが欠かせない。日本の夏は夜温の高さが最大の課題になる。
日当たり・置き場所
明るい光を好むが、真夏の強い直射日光は葉焼けのもとになる。明るい半日陰で、湿度を保てる場所に置く。
水やり
雨水や溶けた塩類の少ない水を使い、用土が乾ききる前に与える。受け皿に水をためっぱなしにせず、根を蒸らさない。
用土・植え替え
水はけと通気のよい用土に植える。ミズゴケ単体や、洋ラン用の用土にミズゴケやパーライトを混ぜたものがよく使われる。
肥料
化成肥料を使うならごく薄くする。ときどき捕虫袋に虫を入れる程度で十分育つ。
ネペンテス・ジャンバンのよくある質問
Qネペンテス・ジャンバンの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qネペンテス・ジャンバンはどのくらいの大きさになる?
ネペンテス・ジャンバンの成体サイズは上部の袋は高さ12cm、下部の袋は高さ6cm前後まで、茎は4mほどです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qネペンテス・ジャンバンの水やり・肥料は?
ネペンテス・ジャンバンの水やり・肥料は「肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qネペンテス・ジャンバンの値段の相場は?
ネペンテス・ジャンバンの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Nepenthes jamban Chi C.Lee, Hernawati & Akhriadi
典拠データベース: GBIF · GBIF Nepenthes jamban Chi C.Lee, Hernawati & Akhriadi
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ウツボカズラ属(ネペンテス属)は属全体がワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されている(附属書Iの一部の種を除く)。国外との輸出入には輸出許可書などの手続きが必要だが、国内での売買・譲渡に登録は要らない。
出典: Species+(CITES)Nepenthes jamban
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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