
出典: Wikimedia Commons
ネペンテス・カシアナ
中級者向けNepenthes khasiana
インドに自生する唯一のウツボカズラ。緑地に赤褐色の筋が入る細めの袋を付け、袋の青い蛍光で虫を誘うと考えられている。ワシントン条約附属書Iの種で、国内の譲渡には登録票が要る。
概要
ネペンテス・カシアナ(Nepenthes khasiana)は、インド北東部メガラヤ州のカシ丘陵を中心に分布する、インドで唯一のウツボカズラ属の種。1873年にJ. D. フッカーが記載した。ジャインティア丘陵、ガロ丘陵、アッサム州やナガランド州の一部にも孤立した個体群がある。標高1000〜1500mほどの雨の非常に多い地域に生え、夜は比較的冷え込み、昼も暑くなりすぎない。つる性で高さ4mほど。袋は長さ20cm弱・直径3〜4.5cmの細めの形で、緑色の地に赤褐色の筋が入り、縁(ペリストーム)は幅6〜10mmと細い。袋が青い蛍光を発して獲物を誘うと考えられている。地元では「悪魔の花」「悪魔のかご」などと呼ばれる。19世紀の園芸界ではスリランカのN. distillatoriaとよく混同された。自生地の減少や石炭採掘による酸性排水、採取によって数が減り、IUCNレッドリストで絶滅危惧種(EN)、ワシントン条約では附属書Iに掲載されている。国内での流通は少なく、オークションに出る程度。購入の際は種の保存法の登録票が付いているかを必ず確認したい。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ネペンテス・カシアナの大きさ
ネペンテス・カシアナの成体サイズは袋は長さ20cm弱、つるは4mほどです。
基本情報
原産地
インド北東部(メガラヤ州カシ丘陵ほか、標高約1000〜1500m)
寿命
多年生(つる性)
サイズ
袋は長さ20cm弱、つるは4mほど
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)
栽培ポイント
温度・冬越し
自生地は夜に冷え込み、昼も暑くなりすぎない山地。真夏の高温が続く時期は風通しのよい涼しい場所に置き、冬は霜に当てない。
日当たり・置き場所
明るい光を好むが、真夏の強い直射日光は葉焼けのもとになる。明るい半日陰で、湿度を保てる場所に置く。
水やり
雨水や溶けた塩類の少ない水を使い、用土が乾ききる前に与える。受け皿に水をためっぱなしにせず、根を蒸らさない。
用土・植え替え
水はけと通気のよい用土に植える。ミズゴケ単体や、洋ラン用の用土にミズゴケやパーライトを混ぜたものがよく使われる。
肥料
化成肥料を使うならごく薄くする。ときどき捕虫袋に虫を入れる程度で十分育つ。
病害虫・注意点
ワシントン条約附属書Iの種で、国内での売買・譲渡には登録票が必要。登録票の無い株は買わない。
ネペンテス・カシアナのよくある質問
Qネペンテス・カシアナの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qネペンテス・カシアナはどのくらいの大きさになる?
ネペンテス・カシアナの成体サイズは袋は長さ20cm弱、つるは4mほどです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qネペンテス・カシアナの水やり・肥料は?
ネペンテス・カシアナの水やり・肥料は「肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qネペンテス・カシアナの値段の相場は?
ネペンテス・カシアナの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Nepenthes khasiana Hook.fil.
別名(シノニム): Nepenthes khasyana(旧綴り)
典拠データベース: GBIF · GBIF Nepenthes khasiana Hook.fil.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ワシントン条約(CITES)附属書Iに掲載されており、国際的な商業取引は原則として禁止。国内での譲渡(売買・贈与)には原則として種の保存法に基づく登録票が必要で、国内で繁殖させた株も登録の対象になる。購入するときは登録票が付いているかを必ず確認する。
出典: Species+(CITES)Nepenthes khasiana
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
この種類の出品を探す
関連コラム
ネペンテスの水筒型捕虫葉を完全開発させる栽培秘訣|環境管理と生理学的アプローチ
ネペンテスの捕虫葉は、2億年進化してきた食虫メカニズムの最高傑作。本記事では湿度・光・栄養管理で捕虫葉を完全に成熟させ、実際の捕食機能を持つ株に育成する方法を解説します。
ウツボカズラの温室なし栽培|室内で袋をつけさせる管理方法
ウツボカズラ(ネペンテス)を温室なしで室内栽培する方法を解説。袋がつかない原因と対策、湿度の確保方法、品種選び、冬越しのコツを紹介します。
ハイランドネペンテスの栽培入門|高山性ウツボカズラの涼しい管理術
高山性ネペンテス(ハイランドネペンテス)の特徴、夏場の冷房管理、湿度・温度のコントロール方法を解説します。
ネペンテスの育て方|袋を大きくする栽培テクニック
ネペンテスの基本的な育て方と、美しい袋(ピッチャー)を大きく育てるための湿度・温度・光の管理テクニックを解説します。
お探しの株が見つかりませんか?
希望の条件を無料で投稿すると、条件に合う株を持つ生産者から紹介が届きます。





