
出典: Wikimedia Commons
ウトリキュラリア・クエルキー
上級者向けUtricularia quelchii
ギアナ高地の山上の苔むした岩や木に着生する小型のタヌキモの仲間。タヌキモ属では数少ない赤い花を咲かせる種で、ブロッキニアの葉の付け根にたまった水の中に生えることもある。
概要
ウトリキュラリア・クエルキー(Utricularia quelchii)は、ギアナ高地のガイアナとベネズエラ(ブラジルにも1記録)に固有のタヌキモ属(ミミカキグサの仲間)の小型の多年草で、1901年にN. E. ブラウンが記載した。湿った苔むした岩や湿地の土手、低い木の幹や枝に生え、パイナップル科のブロッキニアの葉の付け根にたまった水の中に生えることもある。標高2000m前後に多く、1400〜2800mの記録があり、最も高い採集地はロライマ山。地生にも着生にもなる種で、塊茎を作るグループ(Orchidioides節)に属する。U. campbellianaやU. menziesiiと並び、タヌキモ属では数少ない赤い花を咲かせる種として知られる。U. praetermissaとの交配種 'Jitka' も作られている。この節の種は「ランのような花のタヌキモ」とも呼ばれ、見事な花が魅力だが、栽培には気難しいものが多い。国内ではオークションで少量出回る。雲霧林のような涼しく湿った環境の植物なので、日本の夏の暑さへの対策が鍵になる。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ウトリキュラリア・クエルキーの適温(温度・湿度)
ウトリキュラリア・クエルキーの適温は16〜27℃です。
基本情報
原産地
ギアナ高地(ガイアナ・ベネズエラ、標高約1400〜2800m)
寿命
多年草(塊茎を作る)
サイズ
小型(大きさの資料は少ない)
適温
16〜27℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はごく少量に(捕虫袋で微小な生き物を捕らえる)
栽培ポイント
温度・冬越し
涼しい雲霧林の植物で、高温に当てない。着生種には16〜27℃ほどが勧められている。夏の暑さ対策が最大の課題。
日当たり・置き場所
明るく湿度の高い場所で育てる。涼しく湿った温室や大きなテラリウムが向き、ランを吊るすように鉢を吊って育てる方法もある。
水やり
上から水を与え、受け皿に水をためて浸けっぱなしにしない。水は雨水など溶けた塩類の少ないものを使う。
用土・植え替え
軽く水はけのよい用土を使う。長繊維のミズゴケ・パーライト・軽石を等量に混ぜたものが一例で、生きたミズゴケがよく育つ環境ならそれに植えてもよい。
肥料
肥料はごく少量にとどめる。水にわずかに加える程度でよい。
増やし方
茎の挿し木で増やせる。小さな塊茎を付けて切ると回復が早い。近くの鉢に広がって混ざりやすいので、鉢の間隔をあける。
ウトリキュラリア・クエルキーのよくある質問
Qウトリキュラリア・クエルキーの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qウトリキュラリア・クエルキーの適正温度は?
ウトリキュラリア・クエルキーの適正温度は16〜27℃です。急激な温度変化を避け、安定した環境を維持することが大切です。
Qウトリキュラリア・クエルキーの水やり・肥料は?
ウトリキュラリア・クエルキーの水やり・肥料は「肥料はごく少量に(捕虫袋で微小な生き物を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qウトリキュラリア・クエルキーの値段の相場は?
ウトリキュラリア・クエルキーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Utricularia quelchii N.E.Br.
典拠データベース: GBIF · GBIF Utricularia quelchii N.E.Br.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ワシントン条約(CITES)の対象外。タヌキモ属には特定外来生物に指定された種があるため、属の植物を海外から輸入する際は種類名証明書の添付が必要。国内で流通する株の購入・栽培に手続きは要らない。
出典: 環境省 特定外来生物等一覧(タヌキモ属は種類名証明書の添付が必要な生物)
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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