
出典: Wikimedia Commons
キンリョウヘン
初心者向けCymbidium floribundum
赤褐色の小花を密につける小型のシンビジウムで、古典園芸植物としても親しまれてきました。寒さや乾燥に強く、花の香りがニホンミツバチの分蜂群を呼び寄せることで知られます。
概要
キンリョウヘン(金稜辺、Cymbidium floribundum)はラン科シュンラン属(シンビジウム属)の小型種で、洋ラン名ではシンビジウム・フロリバンダムと呼ばれます。中国南部(雲南)、台湾南部、ベトナム北部の森林に分布し、日本には室町時代の文明年間(1469〜1486年)には渡来していたとされます。明治時代にブームがあり、葉の斑や形の変わった個体が選別されて、古典園芸植物としても受け継がれてきました。株は小さくまとまり、細長い葉を数枚つけます。春から初夏に、長さ15〜25cmの花茎に径3〜4cmの赤褐色(まれに白や黄緑)の小花を密に多数咲かせます。花は受粉すると赤みを増します。寒さ・乾燥・直射日光に比較的強く、温帯産シンビジウムとしては珍しく、洋ランと同じ方法で種から増やしやすい性質があります。小型で耐寒性があり交配しやすいため、日本のシンビジウム育種でも重要な親となってきました。花の香りにはニホンミツバチの分蜂群や雄蜂を引き寄せる成分が含まれ、セイヨウミツバチには効きません。国内では洋ラン店・山野草店のほか、養蜂用の需要からも広く流通しています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
キンリョウヘンの大きさ
キンリョウヘンの成体サイズは花茎の長さ15〜25cm、花径3〜4cmです。
基本情報
原産地
中国南部(雲南)・台湾南部・ベトナム北部。日本には室町時代に渡来
寿命
多年生で、株分けしながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
花茎の長さ15〜25cm、花径3〜4cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期にごく薄い液体肥料か置き肥。冬は施肥しない
栽培ポイント
日当たり・置き場所
直射日光にも比較的強く、明るい場所でよく育ちます。真夏の強光だけ軽く遮光します。
水やり
植え込み材の表面が乾いたらたっぷり与えます。乾燥にも比較的強い種です。
温度・冬越し
寒さに強く、霜・雪・強い北風に当てなければ屋外で冬越しできます。ある程度の低温に当てないと花が咲かないことがあります。
用土・植え替え
用土は選ばず、水苔で固めに植えるほか、軽石や焼成赤玉土を混ぜたラン用の用土でも育ちます。株分けは春以降に行い、花芽のある株は花後にします。
肥料
生育期にごく薄い液体肥料を回数多く与えるか置き肥をし、冬は施肥しません。
病害虫・注意点
ニホンミツバチの分蜂群を集めるため、開花中に屋外に置くと蜂が集まることがあります。置き場所に注意します。
キンリョウヘンのよくある質問
Qキンリョウヘンの栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Qキンリョウヘンはどのくらいの大きさになる?
キンリョウヘンの成体サイズは花茎の長さ15〜25cm、花径3〜4cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qキンリョウヘンの水やり・肥料は?
キンリョウヘンの水やり・肥料は「生育期にごく薄い液体肥料か置き肥。冬は施肥しない」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qキンリョウヘンの値段の相場は?
キンリョウヘンの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Cymbidium floribundum Lindl.
別名(シノニム): Cymbidium chawalongense C.L.Long, H.Li & Z.L.Dao, Cymbidium floribundum f. virescens (Makino) O.Gruss & M.Wolff, Cymbidium floribundum subsp. pumilum (Rolfe) Y.S.Wu & S.C.Chen, Cymbidium floribundum subsp. virescens (Makino) O.Gruss & M.Wolff, Cymbidium floribundum var. pumilum (Rolfe) Y.S.Wu & S.C.Chen, Cymbidium illiberale Hayata
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 中国原産で古くから日本で栽培されてきたランです。国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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