
出典: Wikimedia Commons
ネペンテス・ベイチー
上級者向けNepenthes veitchii
垂直に立ち上がる幅広い縁(ペリストーム)が、魚のえらのような細いひだを並べて大きく開くボルネオのウツボカズラ。葉を左右2列に出して木の幹を抱くように着生する独特の姿をもつ。
概要
ネペンテス・ベイチー(Nepenthes veitchii)は、ボルネオ島に分布するウツボカズラ属の原種で、名前は英国の園芸会社Veitch商会のJames Veitchにちなむ。ボルネオ北西部に広く、カリマンタンの一部にも見られ、川沿いの低地フタバガキ林から尾根のコケむした森まで、標高0〜1600mに生える。ふつうは木に着生し、19世紀の植物採集家Burbidgeは、地上では見たことがなく、高さ6〜30mほどの幹に多数付いていたと記している。葉を左右2列に出し、木の幹を腕で抱えるように葉が巻き付く姿は、属の中でも独特とされる。ただしバリオ産の型はもっぱら地上に生え、木に登る様子は知られていない。最大の特徴は袋の口で、幅広い縁(ペリストーム)がほぼ垂直に立ち上がり、細いひだが中心に向かって並ぶ様子は、J. D. Hookerによって魚のえらにたとえられた。19世紀にこの種を見つけたBeccariは、縁が鮮やかな橙色で遠くから虫を引き寄せると書き、長さ25cmほどの袋を記録している。フィリピンの N. robcantleyi に近縁とされ、N. truncata とも比較される。国内では専門店やオークションで産地別の株が多数流通する人気の原種。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ネペンテス・ベイチーの大きさ
ネペンテス・ベイチーの成体サイズは袋の長さ25cmほど(19世紀の記録)です。
基本情報
原産地
ボルネオ島(北西部を中心に、標高0〜1600m)
寿命
多年生(着生〜つる性)
サイズ
袋の長さ25cmほど(19世紀の記録)
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)
栽培ポイント
温度・冬越し
標高0〜1600mと分布の幅が広く、産地によって低地性にも高地性にも近い。購入時に産地を確かめ、高地産の株は夜温を下げる。
日当たり・置き場所
明るい光で縁の色が冴える。直射日光が強すぎる場所は避け、明るい半日陰で育てる。
水やり
雨水や溶けた塩類の少ない水を使い、用土が乾ききる前に与える。受け皿に水をためっぱなしにせず、水はけのよい用土で根を蒸らさない。
用土・植え替え
着生性なので、通気のよい用土や、木の板・ヘゴ材に沿わせる植え方が向く。根を蒸らさない。
肥料
化成肥料を使うならごく薄くする。ときどき捕虫袋に虫を入れる程度で十分育つ。
病害虫・注意点
同じ種でも産地で性質や色が大きく違う。産地名の付いた株を選ぶと管理の見当を付けやすい。購入は実生や組織培養で殖やした株を選ぶ。
ネペンテス・ベイチーのよくある質問
Qネペンテス・ベイチーの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qネペンテス・ベイチーはどのくらいの大きさになる?
ネペンテス・ベイチーの成体サイズは袋の長さ25cmほど(19世紀の記録)です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qネペンテス・ベイチーの水やり・肥料は?
ネペンテス・ベイチーの水やり・肥料は「肥料はごく薄く控えめに(虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qネペンテス・ベイチーの値段の相場は?
ネペンテス・ベイチーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Nepenthes veitchii Hook.f.
典拠データベース: GBIF · GBIF Nepenthes veitchii Hook.fil.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ウツボカズラ属(ネペンテス属)は属全体がワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されている(附属書Iの一部の種を除く)。交配種・園芸品種も対象で、国外との輸出入には輸出許可書などの手続きが必要。国内での売買や栽培に手続きは要らない。
出典: Species+(CITES)Nepenthes veitchii
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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