
出典: Wikimedia Commons
ピンギキュラ・エマルギナータ
初心者向けPinguicula emarginata
メキシコの雲霧林の岩場に生える小型のムシトリスミレ。冬ロゼットを作らず一年中同じ葉で育つ。白地に紫の筋が入る小さな花を咲かせ、花弁の先がへこむことが名の由来。
概要
ピンギキュラ・エマルギナータ(Pinguicula emarginata)は、メキシコのベラクルス州アツァランの周辺(標高1400mほど)と、隣のプエブラ州テシウトランとトラパコヤンの間(標高1550mほど)の雲霧林に分布するムシトリスミレ属の原種。1986年にS. サムディオとJ. ルゼドウスキが記載した。薄い腐植や藻に覆われた砂岩の岩のくぼみや垂直の岩壁に、半日陰で群生する。湿度の高い亜熱帯の高地で、周囲にはアナナスやランも多い。メキシコ産の多くの種と違って冬ロゼットを作らず、一年中同じ形の葉で育つ(同形葉タイプ)。ロゼットは5〜16枚の楕円形〜倒卵形の葉からなり、葉は長さ10〜50mm・幅5〜22mmで、縁がわずかに上に巻く。花は長さ1〜1.7cmほどと小さく、白地に紫の脈が入り、下唇は3つに裂ける。種小名は「先がへこんだ」という意味で、花弁の形を指す。自家不和合ではないが、実を結ぶには他の花の花粉が要る。国内ではオークションや通販で、赤みの強い大型のロゼットをうたう選抜株などが出回る。一年中生育するので、休眠期のような乾燥管理は要らない。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ピンギキュラ・エマルギナータの大きさ
ピンギキュラ・エマルギナータの成体サイズは葉の長さ1〜5cm、花は長さ1〜1.7cmほどです。
基本情報
原産地
メキシコ(ベラクルス州・プエブラ州の雲霧林、標高約1400〜1550m)
寿命
多年草
サイズ
葉の長さ1〜5cm、花は長さ1〜1.7cmほど
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料はほぼ不要(葉の粘液で小さな虫を捕らえる)
栽培ポイント
温度・冬越し
冬ロゼットを作らず一年中生育する。湿度の高い亜熱帯の高地の植物なので、冬も霜の当たらない明るい室内で管理する。
日当たり・置き場所
明るい窓辺か照明の下で育てる。自生地では直射日光の少ない崖に生えるものが多く、真夏の強い日差しは避ける。
水やり
冬葉を作らず一年中同じ葉で育つので、季節を問わず用土が乾ききらないように水を与える。湿地植物ではないので過湿にはしない。
用土・植え替え
湿地の植物ではないので、ピート・粗い砂・パーライトを等量に混ぜ、苦土石灰を加えてアルカリ寄りにした用土が向く。
病害虫・注意点
ピンギキュラには殺菌剤が害になるので使わない。キノコバエの幼虫が葉を食害するため、用土の表面に粗い砂を薄く敷くとよい。
ピンギキュラ・エマルギナータのよくある質問
Qピンギキュラ・エマルギナータの栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Qピンギキュラ・エマルギナータはどのくらいの大きさになる?
ピンギキュラ・エマルギナータの成体サイズは葉の長さ1〜5cm、花は長さ1〜1.7cmほどです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qピンギキュラ・エマルギナータの水やり・肥料は?
ピンギキュラ・エマルギナータの水やり・肥料は「肥料はほぼ不要(葉の粘液で小さな虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qピンギキュラ・エマルギナータの値段の相場は?
ピンギキュラ・エマルギナータの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Pinguicula emarginata Zamudio & Rzed.
典拠データベース: GBIF · GBIF Pinguicula emarginata Zamudio & Rzed.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ワシントン条約(CITES)の対象外で、国内での売買・栽培に手続きは要らない。
出典: Species+(CITES)検索結果 Pinguicula emarginata(該当なし)
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
関連コラム
ムシトリスミレ(ピンギキュラ)の育て方|可愛い花と粘着トラップの魅力
ムシトリスミレ(ピンギキュラ)の育て方を初心者向けに解説。スミレに似た可愛い花、粘着葉の捕虫メカニズム、メキシカン系と温帯系の栽培法の違い、増やし方まで紹介します。
食虫植物の罠が機能しない原因と対策|湿度・栄養・捕虫システムの最適化
食虫植物の罠が虫を捕らえられない原因を究明。湿度管理、栄養バランス、腺体の分泌機能、休眠状態まで、罠を機能させるための科学的なアプローチを詳しく解説。
食虫植物を贈り物にするガイド|ユニークなプレゼントの選び方と長く楽しんでもらうコツ
食虫植物を贈り物として選ぶ際のポイントを解説。相手のタイプ別の選び方や、水質・休眠期など贈る前に伝えておきたい管理の注意点を紹介します。
ネペンテスの水筒型捕虫葉を完全開発させる栽培秘訣|環境管理と生理学的アプローチ
ネペンテスの捕虫葉は、2億年進化してきた食虫メカニズムの最高傑作。本記事では湿度・光・栄養管理で捕虫葉を完全に成熟させ、実際の捕食機能を持つ株に育成する方法を解説します。
お探しの株が見つかりませんか?
希望の条件を無料で投稿すると、条件に合う株を持つ生産者から紹介が届きます。





