
出典: Wikimedia Commons
サラセニア・スカーレットベル
初心者向けSarracenia 'Scarlet Belle'
S. leucophyllaとS. psittacinaを交配した米国作出の品種。高さ40cmまでの鮮やかな緋色の袋が株の中心へ口を向けて多数立ち、半日陰でも色づく丈夫さで広く普及した。
概要
スカーレットベル(Sarracenia 'Scarlet Belle')は、米国ジョージア州のB. ハンラハンが1985年春に作出したサラセニアの品種で、2003年に国際食虫植物協会(ICPS)に登録された。深紅のS. leucophyllaを種子親に、小型で栗色のS. psittacinaの花粉をかけ、得られた実生からいちばん優れた1株だけを選んで組織培養で殖やした。この2種の組み合わせは自然交雑種S. × wrigleyanaとしても知られるが、本品種は袋の緋色の強さと、袋を次々に出す旺盛な生育で区別される。登録時の記載では、袋は高さ40cmまでのわずかに円錐形の筒で、口は株の中心を向き、大きく開いたものでは幅5cm・高さ3cmほどの三角形に広がる。口の周りから下へ白っぽい窓状の斑が並ぶ。一年を通して袋を保ち、冬は多少傷むが、春と晩夏に生育の波がある。日なたでいちばん色づくが、光がやや少なくても色が出て、用土の湿り具合にも幅広く耐える。花被はすべて濃いワインレッドで、大きさは両親の中間。組織培養で大量に殖やされた単一の株に由来し、国内でも園芸店や水草店、通販で最もよく見かけるサラセニア交配品種の一つ。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
サラセニア・スカーレットベルの大きさ
サラセニア・スカーレットベルの成体サイズは袋の高さ40cmまでです。
基本情報
原産地
園芸交配種(1985年米国ジョージア州で作出)
寿命
多年草(株分けで長く維持できる)
サイズ
袋の高さ40cmまで
適温
10〜30℃
湿度
60〜90%
水やり・肥料
肥料は与えない(昆虫を捕らえる)
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日なたで最もよく色づくが、半日陰でも色が出る丈夫な品種。できるだけ屋外の明るい場所で育てる。
水やり
鉢を4〜6cmほどの深さの水に常に浸けておき、決して乾かさない。水は雨水など溶けた塩類の少ないものを使う。
用土・植え替え
ピートと砂を1:1で混ぜた用土が基本。よく育った株は3〜4年ごとに株分けして植え替える。
温度・冬越し
冬も袋を保つが、多少傷む。親のS. psittacinaは凍結に弱い種なので、厳しい寒さの地域では霜よけをして冬越しさせる。
肥料
成株の用土に肥料は入れない。根茎が腐る原因になる。日によく当て、虫を捕れる環境に置けば十分育つ。
剪定・整姿
古い袋の養分は新芽に回されるので、切るのは茶色く枯れた部分だけにする。
増やし方
品種の性質を保つには株分けで増やす。種子から育てた株は同じ品種にならない。
サラセニア・スカーレットベルのよくある質問
Qサラセニア・スカーレットベルの栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Qサラセニア・スカーレットベルはどのくらいの大きさになる?
サラセニア・スカーレットベルの成体サイズは袋の高さ40cmまでです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qサラセニア・スカーレットベルの水やり・肥料は?
サラセニア・スカーレットベルの水やり・肥料は「肥料は与えない(昆虫を捕らえる)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qサラセニア・スカーレットベルの値段の相場は?
サラセニア・スカーレットベルの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Sarracenia 'Scarlet Belle' Hanrahan
作出者: Bob Hanrahan
典拠データベース: GBIF · GBIF Sarracenia L.(属) · ICPS 登録栽培品種 Sarracenia 'Scarlet Belle'(2003年登録、S. leucophylla × S. psittacina)
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
サラセニア属は属全体がワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載されている(附属書Iの一部の種・亜種を除く)。交配種・園芸品種も対象で、国外との輸出入には輸出許可書などの手続きが必要だが、国内での売買・譲渡に登録は要らない。種苗法の品種登録はされていない。
出典: Species+(CITES)Sarracenia / 農林水産省 品種登録データベース
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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