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ナツエビネ (Calanthe puberula)

出典: Wikimedia Commons

ナツエビネ

上級者向け

Calanthe puberula

真夏の7〜8月に淡い紫色の花を穂状に咲かせる、珍しい夏咲きのエビネ。萼片の先が反り返り、唇弁の縁が細かく波打ちます。暑さや乾燥、ウイルス病に弱く、長く育てるのが難しい種です。

栽培難易度
上級者向け
適正温度
15〜30℃
寿命
多年草(長期栽培は難しいとされる)
サイズ
葉の長さ10〜30cm、花茎の高さ20〜40cm
湿度
50〜70%
水やり・肥料
春〜初夏に薄めの液体肥料を少量

概要

ナツエビネはラン科エビネ属の地生ランで、流通名では Calanthe reflexa と書かれることが多いものの、GBIF ではこの名は Calanthe puberula のシノニム(同じ種の別名)とされ、学名は C. puberula を正名としています。日本では本州・四国・九州に分布し、渓谷や沢の周辺など湿り気のある落葉樹林の林床に生えます。国外では中国南部・台湾・済州島にも見られます。偽球茎は球形で、長さ10〜30cmの縦じわの多い葉を3〜5枚つけます。花期は春咲きの多いエビネ類と違って7〜8月で、高さ20〜40cmの花茎に淡紫色の花を10〜20輪、下から順に咲かせます。萼片の先は尖って反り返り、3つに深く裂けた唇弁の中央の裂片は縁が細かく波打ち、距はありません。暑さと乾燥を嫌い、ウイルス病にも弱いため、健全な状態で長く育てるのが難しい種として知られます。関東以南の平地では高温でつぼみが落ちることも多いとされます。人工増殖が少なく野生採取個体が流通してきた経緯があり、環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)です。山野草店で全国的に販売されますが、購入時は栽培増殖品であることを確かめたい種です。

Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)

ナツエビネの大きさ

ナツエビネの成体サイズは葉の長さ10〜30cm、花茎の高さ20〜40cmです。

基本情報

原産地

日本(本州・四国・九州)・朝鮮半島(済州島)・台湾・中国南部

寿命

多年草(長期栽培は難しいとされる)

サイズ

葉の長さ10〜30cm、花茎の高さ20〜40cm

適温

15〜30℃

湿度

50〜70%

水やり・肥料

春〜初夏に薄めの液体肥料を少量

栽培ポイント

日当たり・置き場所

強い日差しを避けた明るい日陰に置きます。夏は特に涼しい半日陰が必要です。

水やり

乾燥を嫌うので用土を乾かしすぎないようにし、夏は周囲に打ち水をして湿度を保ちます。

温度・冬越し

暑さに弱く、平地の高温ではつぼみが落ちやすくなります。夏越しは風通しのよい涼しい場所で行います。冬の寒さには耐えます。

用土・植え替え

鹿沼土や軽石に腐葉土を混ぜた、水はけと保水性をあわせもつ用土で鉢植えにします。

病害虫・注意点

ウイルス病に弱く、発病株は治せません。刃物を株ごとに消毒し、症状の出た株は隔離します。山採り株ではなく栽培増殖品を選んでください。

ランエビネ夏咲き山野草日本自生

ナツエビネのよくある質問

Qナツエビネの栽培難易度は?
A

上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。

Qナツエビネはどのくらいの大きさになる?
A

ナツエビネの成体サイズは葉の長さ10〜30cm、花茎の高さ20〜40cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。

Qナツエビネの水やり・肥料は?
A

ナツエビネの水やり・肥料は「春〜初夏に薄めの液体肥料を少量」です。適切な頻度と量を心がけましょう。

Qナツエビネの値段の相場は?
A

ナツエビネの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。

最終更新: 2026年9月23日

参考・出典

編集・データ検証: ボタちょく編集部

本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。

参考にした一次情報

分類・学名典拠

学名(受理名): Calanthe puberula Lindl.

別名(シノニム): Alismorchis puberula (Lindl.) Kuntze, Alismorchis reflexa (Maxim.) Kuntze, Alismorkis puberula (Lindl.) Kuntze, Alismorkis reflexa (Maxim.) Kuntze, Calanthe amoena W.W.Sm., Calanthe lepida W.W.Sm.

典拠データベース: GBIF · GBIF

学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。

規制・法令・保全ステータス

CITES附属書II

ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)です。 日本の自生種で、種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。ただし都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域があるため、山採り株ではなく栽培・増殖された株を選んでください。

出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧

規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。

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