
出典: Wikimedia Commons
サルメンエビネ
上級者向けCalanthe tricarinata
黄緑色の花に、しわの寄った赤褐色の唇弁が垂れる山地性のエビネ。この唇弁を猿の顔に見立てたのが名の由来です。ブナ林など冷涼な深山の林床に生え、夏の暑さが苦手です。
概要
サルメンエビネ(Calanthe tricarinata)はラン科エビネ属の地生ランです。和名の「猿面」は、赤褐色でしわの寄った唇弁を猿の顔に見立てたもので、種小名は唇弁の3本の隆起を表します。日本では北海道から本州・四国・九州まで分布し、ブナ林など深山の落葉樹林の林床に生えます。国外ではヒマラヤ、中国西南部、台湾、朝鮮半島に分布し、自生地は標高の高い冷涼な森林です。葉は2〜4枚で長さ15〜25cm、4〜6月に高さ30〜50cmの花茎を立て、黄緑色の萼片と側花弁をもつ花を7〜15輪、下から順に咲かせます。エビネ類の多くと違って唇弁に距がありません。エビネやキエビネとの自然交雑種(キサルメンなど)も知られます。冷涼な山地の植物のため、平地での栽培では夏の暑さ対策が最大の課題です。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に評価されており、園芸採取も減少の一因とされます。国内では山野草専門店が扱いますが、購入は実生や株分けで増やされた栽培品を選ぶことが大切です。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
サルメンエビネの寿命
サルメンエビネの寿命は多年草。球茎は10年以上残ることがあるです。
サルメンエビネの大きさ
サルメンエビネの成体サイズは葉の長さ15〜25cm、花茎の高さ30〜50cmです。
基本情報
原産地
日本(北海道〜九州)・朝鮮半島・台湾・中国西南部・ヒマラヤ
寿命
多年草。球茎は10年以上残ることがある
サイズ
葉の長さ15〜25cm、花茎の高さ30〜50cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
春〜初夏に薄めの液体肥料を少量
栽培ポイント
日当たり・置き場所
落葉樹林の林床の植物なので、春は明るく、夏は強い日差しを遮った涼しい日陰に置きます。
水やり
用土が乾ききらないように与えますが、過湿で根が傷まないよう水はけのよい用土にします。
温度・冬越し
寒さには強い一方、高温を嫌います。夏は風通しのよい涼しい場所で暑さを避けるのが栽培の要点です。
用土・植え替え
鹿沼土や軽石などに腐葉土を混ぜた水はけのよい用土で鉢植えにします。植え替えは花後か秋に行います。
病害虫・注意点
エビネ類はウイルス病にかかりやすく、治療法がありません。刃物は株ごとに消毒し、病株は隔離します。山採り株ではなく栽培増殖品を選んでください。
サルメンエビネのよくある質問
Qサルメンエビネの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qサルメンエビネの寿命はどれくらい?
サルメンエビネの平均寿命は多年草。球茎は10年以上残ることがあるです。適切な栽培環境と栄養管理により、長く健康に育てることができます。
Qサルメンエビネはどのくらいの大きさになる?
サルメンエビネの成体サイズは葉の長さ15〜25cm、花茎の高さ30〜50cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qサルメンエビネの水やり・肥料は?
サルメンエビネの水やり・肥料は「春〜初夏に薄めの液体肥料を少量」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qサルメンエビネの値段の相場は?
サルメンエビネの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Calanthe tricarinata Lindl.
別名(シノニム): Alismorchis tricarinata (Lindl.) Kuntze, Alismorkis tricarinata (Lindl.) Kuntze, Calanthe brevicornu subsp. megalophora (Franch.) Finet, Calanthe brevicornu var. megalophora (Franch.) Finet, Calanthe lamellata Hayata, Calanthe megalopha Franch.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)です。 日本の自生種で、種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。ただし都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域があるため、山採り株ではなく栽培・増殖された株を選んでください。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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