
出典: Wikimedia Commons
デンドロビウム・パリシー
中級者向けDendrobium parishii
葉の落ちた茎の節に、紫紅色の花を2〜3輪ずつ咲かせる中型のデンドロビウム。花は花持ちがよく、ルバーブやラズベリーに似た香りがあります。生育期と冬の休眠期のメリハリが開花の鍵です。
概要
デンドロビウム・パリシー(Dendrobium parishii)はラン科セッコク属の原種で、19世紀の植物採集家チャールズ・パリッシュにちなんで名付けられました。ヒマラヤ東部(アッサム・アルナーチャル・バングラデシュ北部)、中国(雲南・貴州・海南)、タイ・ミャンマー・ラオス・カンボジア・ベトナムに分布し、標高250〜1700mの常緑樹林に着生します。茎は直立するか垂れ下がり、黄色みを帯びて白い膜状の鞘に包まれ、硬い革質の葉をつけますが、葉は休眠期に落ちます。花は2〜8月、とくに5〜6月に多く咲き、2年目の葉の落ちた茎の上半分の節から、径5cmほどの花が2〜3輪ずつ開きます。花持ちがよく、ルバーブやラズベリーを思わせる香りがあります。花色の淡いセミアルバなどの選別株も流通しています。生育期の前半はやや日陰で水を多く与え、季節が進むにつれて光を強め、秋に新しい茎が充実したら水を減らして冬を乾かし気味に過ごさせることで、翌年の花芽がつきます。国内の洋ラン専門店で定番的に扱われる原種です。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
デンドロビウム・パリシーの大きさ
デンドロビウム・パリシーの成体サイズは小型〜中型。花径は最大約5cmです。
基本情報
原産地
ヒマラヤ東部・中国南部・インドシナ(標高250〜1700m)
寿命
多年生で、株分けしながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
小型〜中型。花径は最大約5cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料
栽培ポイント
日当たり・置き場所
新芽が伸び始める頃はやや日陰にし、季節が進むにつれて明るい場所へ移して茎を充実させます。
水やり
生育期は水を多めに与え、秋に新しい茎が充実したら水を減らします。
温度・冬越し
暑い低地から涼しい山地まで分布し、中温性で育てやすい部類です。冬は室内に取り込みます。
用土・植え替え
水苔やバークで小さめの鉢に植えるか、板付けにします。植え替えは花後に行います。
休眠期の管理
冬は乾かし気味に休ませると、2年目の葉の落ちた茎に花がつきます。落葉した茎は切らずに残します。
デンドロビウム・パリシーのよくある質問
Qデンドロビウム・パリシーの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qデンドロビウム・パリシーはどのくらいの大きさになる?
デンドロビウム・パリシーの成体サイズは小型〜中型。花径は最大約5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qデンドロビウム・パリシーの水やり・肥料は?
デンドロビウム・パリシーの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qデンドロビウム・パリシーの値段の相場は?
デンドロビウム・パリシーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Dendrobium parishii H.Low
別名(シノニム): Callista parishii (H.Low) Kuntze, Callista rhodopterygia (Rchb.f.) Kuntze, Dendrobium parishii var. dives Rchb.f., Dendrobium polyphlebium Rchb.f., Dendrobium polyphlebium var. emericii Rchb.f., Dendrobium rhodopterygium Rchb.f.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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