
出典: Wikimedia Commons
デンドロビウム・アノスマム
中級者向けDendrobium anosmum
長さ1mを超えて垂れ下がる茎に、葉が落ちたあと大輪の紫花を節ごとに咲かせるデンドロビウム。名は「香りがない」の意味ですが、実際にはラズベリーに似た強い香りがあります。
概要
デンドロビウム・アノスマム(Dendrobium anosmum)はラン科セッコク属の大型の原種です。スリランカからインドシナ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ニューギニアまで東南アジアに広く分布し、標高1300mまでの低地林で樹上に着生します。種小名は「香りがない」という意味で、無香の株をもとに名付けられましたが、実際には多くの株にラズベリーを思わせる強い香りがあり、かつて香りのある株を別種として記載したものも同じ種とされています。フィリピンで最もよく栽培されるランの一つです。節の多い茎は弓なりから下垂して長さ120cmに達し、葉は茎に互い違いにつき、休眠期に落ちます。春、葉の落ちた茎の先端部の節から、径5〜10cmの紫色の大輪花が茎に沿うように咲きます。白花のアルバや淡い色の選別株も流通しています。10月頃から新芽が出る早春まではっきり乾かして休ませ、晩春に新芽が伸び始めたら水と肥料をたっぷり与えるのが栽培の要点です。長い茎が垂れるので、木生シダ板やコルクに付けるか吊り鉢で育てます。国内ではデンドロビウムを扱う洋ラン専門店が選別株を販売しています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
デンドロビウム・アノスマムの大きさ
デンドロビウム・アノスマムの成体サイズは茎の長さ最大120cm、花径5〜10cmです。
基本情報
原産地
スリランカ〜インドシナ・マレーシア・フィリピン・インドネシア・ニューギニア(標高1300mまで)
寿命
多年生で、株分けしながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
茎の長さ最大120cm、花径5〜10cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
新芽が伸びる晩春〜秋にたっぷり施肥
栽培ポイント
日当たり・置き場所
明るい光を好みます。真夏の直射日光は遮光し、それ以外はよく日に当てます。
水やり
新芽が伸び始める晩春から秋までは水をたっぷり与え、10月頃からは乾かして休ませます。
温度・冬越し
暑さには強く、低地原産で寒さは苦手です。冬は暖かい室内で管理します。
用土・植え替え
茎が長く垂れるので、木生シダ板やコルクへの板付けか、吊り鉢に水苔で植えます。
休眠期の管理
休眠期に葉が落ちるのは自然な性質です。新芽が出るまで水を控え、落葉した茎は花が咲くので切らずに残します。
デンドロビウム・アノスマムのよくある質問
Qデンドロビウム・アノスマムの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qデンドロビウム・アノスマムはどのくらいの大きさになる?
デンドロビウム・アノスマムの成体サイズは茎の長さ最大120cm、花径5〜10cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qデンドロビウム・アノスマムの水やり・肥料は?
デンドロビウム・アノスマムの水やり・肥料は「新芽が伸びる晩春〜秋にたっぷり施肥」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qデンドロビウム・アノスマムの値段の相場は?
デンドロビウム・アノスマムの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Dendrobium anosmum Lindl.
別名(シノニム): Callista anosma (Lindl.) Kuntze, Callista scortechinii (Hook.f.) Kuntze, Dendrobium anosmum var. dearei (Rolfe) Ames & Quisumb., Dendrobium dayanum B.S.Williams, Dendrobium dayanum Grindon, Dendrobium leucorhodum Schltr.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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