
出典: Wikimedia Commons
デンドロビウム・ファーメリ
中級者向けDendrobium farmeri
淡い藤色から白の花弁に、中心が黄色い唇弁の花を垂れ下がる房に30輪以上もつける房咲きデンドロビウム。茎は先端近くだけが膨らみ、断面が菱形になるのが見分けの目印です。
概要
デンドロビウム・ファーメリ(Dendrobium farmeri)はラン科セッコク属の原種で、房咲きの「カリスタ系」デンドロビウムを代表する種の一つです。シッキム・ダージリン・ネパール・ブータン・アッサムからミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島にかけて分布し、標高150〜1000mの常緑樹林で、川の上に張り出した高木の高い位置に着生します。茎は高さ20〜30cmで基部が細く、先端近くの3節ほどが大きく膨らみ、断面は菱形で硬く光沢があります。先端近くに革質で幅の広い葉を3〜4枚つけます。春から初夏に、葉の付け根から長さ20〜25cmの花茎が弓なりに垂れ、径5cmほどの花を十数輪から30輪以上、房状に咲かせます。萼片と花弁は先端から淡い藤色に染まるか全体が白く、唇弁は中心が黄色で縁が白くなります。カリスタ系の中では花持ちがよく、約1か月咲き続けます。よく似たデンシフロラム(花全体が黄色)やシルシフロラム(花弁が白く、茎が丸い)とは、花弁の淡い藤色と菱形の茎で見分けます。原産地では採取により減少が心配されています。国内では洋ラン専門店が扱っています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
デンドロビウム・ファーメリの大きさ
デンドロビウム・ファーメリの成体サイズは茎の高さ20〜30cm、花茎20〜25cm、花径約5cmです。
基本情報
原産地
ヒマラヤ東部(シッキム・ネパール・ブータン・アッサム)〜ミャンマー・タイ・ラオス・マレー半島(標高150〜1000m)
寿命
多年生で、株分けしながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
茎の高さ20〜30cm、花茎20〜25cm、花径約5cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料
栽培ポイント
日当たり・置き場所
やや日陰を好みます。強い直射日光は遮り、明るい半日陰で育てます。
水やり
生育期は水をたっぷり与えます。花芽をつけるため、冬は短い期間しっかり水を止めます。
温度・冬越し
高温〜中温性です。秋に屋外で十分に低温に当ててから室内に取り込むと花芽がつきやすくなります。
用土・植え替え
水苔やバークで小さめの鉢に植えます。植え替えは花後に行います。
休眠期の管理
取り込み後に一定期間水やりを止めて乾燥させることが、開花の条件です。
デンドロビウム・ファーメリのよくある質問
Qデンドロビウム・ファーメリの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qデンドロビウム・ファーメリはどのくらいの大きさになる?
デンドロビウム・ファーメリの成体サイズは茎の高さ20〜30cm、花茎20〜25cm、花径約5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qデンドロビウム・ファーメリの水やり・肥料は?
デンドロビウム・ファーメリの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qデンドロビウム・ファーメリの値段の相場は?
デンドロビウム・ファーメリの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Dendrobium farmeri Paxton
別名(シノニム): Callista farmeri (Paxton) Brieger, Callista farmeri (Paxton) Kuntze, Dendrobium densiflorum var. farmeri (Paxton) Regel, Dendrobium farmeri var. albiflorum C.Morren, Dendrobium farmeri var. aureoflavum Hook.f.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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