バラの挿し木で増やす方法|成功率を上げるテクニック
バラの挿し木の方法を適期・挿し穂の選び方・用土・管理方法まで詳しく解説。成功率を上げるコツをまとめました。バラの挿し木は、お気に入りの品種を自分で増やせる楽しい作業です。接ぎ木に比べて特別な技術が不要で、初心者でも挑戦しやすい繁殖方法です。ここでは成功率を高めるためのテクニックを詳しく解説します。

この記事のポイント
バラの挿し木の方法を適期・挿し穂の選び方・用土・管理方法まで詳しく解説。成功率を上げるコツをまとめました。バラの挿し木は、お気に入りの品種を自分で増やせる楽しい作業です。接ぎ木に比べて特別な技術が不要で、初心者でも挑戦しやすい繁殖方法です。ここでは成功率を高めるためのテクニックを詳しく解説します。
関連品種
バラの挿し木は、お気に入りの品種を自分で増やせる楽しい作業です。接ぎ木に比べて特別な技術が不要で、初心者でも挑戦しやすい繁殖方法です。ここでは成功率を高めるためのテクニックを詳しく解説します。
挿し木の適期
6月(梅雨挿し):最も成功率が高い 梅雨の時期は湿度が高く、挿し穂の乾燥を防ぎやすいため最も成功しやすい時期です。春の一番花が終わった後の剪定枝を利用できるのも好都合です。
9〜10月(秋挿し) 秋バラの剪定枝を利用します。発根はしますが、冬を越す体力が十分につかないことがあるため、冬は防寒管理が必要です。
2月(冬挿し・休眠挿し) 冬剪定の枝を利用する方法です。発根は遅いですが、春の気温上昇とともに一気に成長します。
挿し穂の準備
枝の選び方
- 花が咲き終わった枝(開花枝)が最適
- 鉛筆程度の太さの充実した枝を選ぶ
- 病気や害虫がついていない健康な枝
- 新しいシュート(勢いのある新枝)は発根しやすい
カットの方法
- 枝を10〜15cmの長さにカット
- 上部は芽の上5mmで水平にカット
- 下部は芽の下で斜めにカット(水分の吸収面を広くするため)
- 下半分の葉を取り除く
- 上部の葉は2〜3枚残す(光合成のため)
- 残した葉が大きい場合は半分にカットして蒸散を抑える
切り口の処理 下部の切り口にルートン(発根促進剤)を薄くつけます。つけすぎは逆効果なので、粉を軽くまぶす程度で十分です。
用土と鉢
用土 挿し木専用の用土が最も安全です。清潔で雑菌がないことが最重要条件です。
- 赤玉土(小粒)単体
- 鹿沼土(小粒)単体
- バーミキュライト単体
- 赤玉土とパーライトを1:1
通常の園芸用土や腐葉土は雑菌が多く、挿し穂が腐るリスクが高いため使わないでください。
鉢 育苗ポットやプラスチックの深めの容器が扱いやすいです。底穴が開いていることを確認してください。
挿し方と管理
1. 用土を十分に湿らせる 挿す前に用土にたっぷり水を含ませます。
2. 穴を開けて挿す 割り箸などで穴を開けてから挿し穂を差し込みます。直接押し込むと切り口のルートンが剥がれてしまいます。深さは挿し穂の長さの3分の1〜半分程度です。
3. 周囲を軽く押さえる 挿し穂の周囲の土を軽く押さえて安定させます。
4. 管理環境
- 直射日光を避けた明るい日陰に置く
- ビニール袋や透明なカバーをかぶせて保湿する(密閉はせず通気口を設ける)
- 用土が乾かないよう定期的に霧吹きする
- 温度20〜25℃が理想的
発根までの期間
品種によって異なりますが、一般的に3〜6週間で発根します。挿し穂を軽く引っ張って抵抗があれば発根しています。新芽が動き出すのも発根のサインです。
発根後の管理
- カバーを徐々に開けて外気に慣らす
- 日光を段階的に増やす
- 発根後1か月程度で個別のポットに鉢上げする
- 鉢上げ後は通常のバラの管理に移行
成功率を上げるテクニック
鮮度が命 枝をカットしたらすぐに水に浸け、1〜2時間吸水させてから挿します。切り口が乾くと発根率が大幅に低下します。
清潔な道具 ハサミはアルコールで消毒してから使用。雑菌の侵入を最小限に抑えます。
複数本挿す すべてが発根するわけではないため、5〜10本程度まとめて挿すと良い結果が得られます。
品種による難易度 ミニバラやフロリバンダは発根しやすく、ハイブリッドティーはやや難しい傾向があります。初心者はミニバラから始めるのがおすすめです。
注意点
挿し木で増やしたバラ苗は自根苗(じこんなえ)になります。接ぎ木苗に比べて初期の成長がやや遅い傾向がありますが、長期的には遜色なく育ちます。なお、品種登録されているバラの営利目的の増殖は法律で禁止されている場合がありますので、個人で楽しむ範囲にとどめてください。
バラ栽培の基本テクニック
挿し木の成否は、技術よりも枝の選び方と時期でほぼ決まります。
枝は「花が終わった直後の充実枝」を選ぶ 柔らかすぎる新梢は腐り、硬くなりすぎた古枝は発根しません。花がら摘みで切った枝がちょうどよい熟度で、指で曲げてしなやかに戻る程度が目安です。
時期は梅雨挿しが最も成功率が高い 6月の梅雨時は、気温と湿度が高く蒸散が抑えられるため発根しやすい条件が揃います。次点が9月の秋挿しです。真夏と真冬は避けてください。
発根までは日陰・密閉・触らない 挿してから3〜4週間は明るい日陰に置き、ビニールをかけて湿度を保ちます。この間に引き抜いて確認しないことが最大のコツです。新芽が動いてから、少しずつ外気に慣らします。
接ぎ木品種は自根で弱くなる場合がある 市販のバラの多くはノイバラ台木に接がれています。挿し木は自根になるため、品種によっては樹勢が落ちます。増やす前に、その品種が自根で育つかを確認しておくと確実です。
ボタちょくで挿し木に向くバラ苗を見つけよう
ボタちょくでは、挿し木繁殖がしやすい品種の情報も生産者に相談できます。初心者の方は、まず丈夫で発根しやすい品種から挑戦してみてください。

