九重
初心者向けPinus parviflora 'Kokonoe'
瑞祥と並ぶ五葉松の八房性品種。春の新芽(ミドリ)がほとんど伸びず、芽摘みや剪定の手間が少ないまま何年も樹形が崩れにくい。葉が短く芽が細かいので、小品盆栽に向く。
概要
九重(ここのえ)は五葉松(ゴヨウマツ)の八房性品種で、盆栽用語辞典では瑞祥とともに五葉松の八房性の代表に挙げられています。八房性とは、普通種に比べて枝葉が小さく詰まってできる性質で、自然の実生変化や突然変異、枝変わりを接ぎ木や挿し木で殖やしたものです。九重の最大の特徴は、春の新芽(ミドリ)がほとんど伸びないことです。盆栽の管理解説では、九重や明星、那須娘などの八房系五葉松はミドリが伸びても数mm程度で、芽摘みや剪定の必要がほとんどなく、何年たっても樹形が崩れないため小品盆栽向きとされています。同じ八房性の瑞祥が生長の速さで知られるのに対し、九重は伸びの少なさが持ち味で、ここが両者を見分ける目安になります。一方で芽吹きそのものは旺盛なので、1か所から4〜5個の芽が出たら弱めの芽を2〜3個残して整理しないと、葉が混んで生育に障害が出ます。作出者や由来については資料が少ない品種です。売り場では接ぎ木の素材が多く、黒松台に接いだ株もあるので、接ぎ口の位置も確認するとよいでしょう。
基本情報
原産地
日本(五葉松の八房性園芸品種。作出の経緯は資料が少ない)
寿命
品種としての寿命の資料は少ない(五葉松は長命な樹種)
サイズ
伸びが少なく、小品〜ミニ盆栽で維持しやすい
適温
-5〜35℃
水やり・肥料
肥料(春〜初秋に置き肥)
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい屋外。葉が密なので、内側まで光と風が通るよう置き方を工夫する
水やり
やや乾き気味に。表土が乾いてから与える。小鉢は夏の水切れに注意
温度・冬越し
寒さに強い(親種はUSDAゾーン4〜7)。夏の高温と蒸れを避けて涼しく管理する
用土・植え替え
水はけのよい赤玉土主体の用土。若木は3年を目安に植え替える
肥料
梅雨と真夏を除く4〜9月に月1回の置き肥
剪定・整姿
芽摘みはほぼ不要。1か所に4〜5芽出たら弱い芽を2〜3個残して芽数を整理する。針金は休眠期
病害虫・注意点
葉が混むとアブラムシやハダニが出やすい。接ぎ木株が多いので、台木からの芽は早めに取り除く
九重のよくある質問
Q九重の栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Q九重の水やり・肥料は?
九重の水やり・肥料は「肥料(春〜初秋に置き肥)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q九重の値段の相場は?
九重の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES附属書の掲載はなく、国内での売買規制もありません。種苗法の登録品種ではありません(品種登録データベースに「九重」の五葉松の登録なし、2026年9月確認)。
出典: Species+(CITES 掲載状況の検索) / 農林水産省 品種登録データベース
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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