
出典: Wikimedia Commons
クマガイソウ
上級者向けCypripedium japonicum
扇形の大きな葉を2枚向かい合わせに広げ、その間から袋状の大きな花を横向きに咲かせるアツモリソウ属の多年草。白い唇弁に紫褐色の模様が入り、竹林や杉林の林床に大きな群落をつくります。
概要
クマガイソウ(Cypripedium japonicum)は、ラン科アツモリソウ属の多年草です。和名は、ふくらんだ唇弁を武士が背負った母衣(ほろ)に見立て、源平合戦の熊谷直実にあてたもので、同属のアツモリソウ(平敦盛)と対になっています。日本の北海道南西部から九州、朝鮮半島、中国に分布し、低山の林内、特に竹林や杉林に生えて大きな群落をつくります。草丈は40cmくらいまでで、扇形で縁に細かな鋸歯のある大きな葉を2枚、向かい合わせるようにつけます。春(おおむね5月)、葉の間から伸びた茎の先に径9〜10cmほどの花を横向きに1輪咲かせます。萼片と側花弁は緑色を帯び、唇弁は大きな袋状で白く、紫褐色の模様があります。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類で、多くの都道府県でもレッドリストに載っています。盗掘を防ぐため地域で保護活動が行われている群落もあります。適地であれば地植えもできますが、長く伸びる地下茎のため鉢での栽培は難しいとされます。似た台湾産のタイワンクマガイソウ(C. formosanum)は地下茎が短く、鉢植えに向きます。国内では山野草店が株を販売しています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
クマガイソウの大きさ
クマガイソウの成体サイズは草丈40cmくらいまで、花径9〜10cmです。
地下茎は節間が長く、全長1mを超えることもあります。
基本情報
原産地
日本(北海道南西部〜九州)・朝鮮半島・中国
寿命
多年生。地下茎を長く伸ばして殖える
サイズ
草丈40cmくらいまで、花径9〜10cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料を控えめに
栽培ポイント
日当たり・置き場所
竹林や杉林の林床に生える植物です。明るい日陰〜木漏れ日の当たる場所で育てます。
水やり
腐植に富む湿った土を好みます。生育中は乾かしすぎないようにし、過湿にもしないよう水はけを確保します。
温度・冬越し
冬は地上部が枯れて休眠します。冬の寒さには耐えますが、夏の高温と蒸れを避けます。
用土・植え替え
地下茎が長く伸びるため、鉢植えは難しく、適地での地植えが向いています。腐植質の多い水はけのよい土に植えます。
休眠期の管理
秋に地上部が枯れたら休眠期です。植え付け場所を乾かしきらないように管理します。
病害虫・注意点
国内の自生種です。山採りの株ではなく、栽培・増殖された株を選んでください。都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域もあります。環境省レッドリストで絶滅危惧II類です。
クマガイソウのよくある質問
Qクマガイソウの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qクマガイソウはどのくらいの大きさになる?
クマガイソウの成体サイズは草丈40cmくらいまで、花径9〜10cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qクマガイソウの水やり・肥料は?
クマガイソウの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料を控えめに」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qクマガイソウの値段の相場は?
クマガイソウの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)です。 日本の自生種で、種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。ただし都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域があるため、山採り株ではなく栽培・増殖された株を選んでください。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
この種類の出品を探す
関連コラム
セロジネ属の季節別管理術|乾季の断水と開花サイクルを整えるコツ
着生ランのセロジネ属について、生育期の水やりから秋冬の断水管理、開花サイクルを整えるコツまで季節別に解説。
花後管理・新芽展開から花成までの一年サイクル
蘭の花が終わった後から次の開花までの一年サイクルを解説。花茎の切り方など花後の管理、新芽の展開期に見るべきサイン、夏の充実期の注意点、花芽をつける条件、花芽を見つけてから開花までの仕上げの管理を紹介します。
蘭の展示会・即売会の楽しみ方完全ガイド|品種選びと購入後の管理
蘭の展示会・即売会を楽しむためのポイントを解説。品種選びのコツ、希少種の見極め方、購入後の環境順応まで実践的にまとめました。
ミニランの窓辺育成完全ガイド|小スペース・低光環境で芳香蘭を咲かせるコツ
窓辺でミニチュア蘭を育てるための実践ガイド。光量、湿度、肥料管理を最適化し、狭い室内空間で香りの良い蘭を繰り返し開花させるテクニックを解説。
お探しの株が見つかりませんか?
希望の条件を無料で投稿すると、条件に合う株を持つ生産者から紹介が届きます。





