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トキソウ (Pogonia japonica)

出典: Wikimedia Commons

トキソウ

中級者向け

Pogonia japonica

日当たりのよい湿原や原野に生える小型の地生ラン。細い茎に葉を1枚だけつけ、初夏に朱鷺(とき)の羽の色に似た淡い紅紫色の花を横向きに1輪咲かせます。唇弁の内側に毛状の突起が密生します。

栽培難易度
中級者向け
適正温度
15〜30℃
寿命
多年生。根茎を伸ばして殖える
サイズ
草丈10〜30cm、萼片長1.5〜2.5cm
湿度
50〜70%
水やり・肥料
肥料はごく控えめに

概要

トキソウ(Pogonia japonica)は、ラン科トキソウ属の多年草です。和名は花の色がトキの翼の色(トキ色)に似ていることに由来します。中国、千島列島、朝鮮半島、日本に分布し、日本では北海道と本州に自生し、四国・九州(屋久島以北)ではまれです。日当たりのよい原野や湿原に生えます。地下に横に這う根茎があり、ところどころから高さ10〜30cmの茎を立てて、披針形の葉を1枚だけつけます。5〜7月、茎の先に紅紫色の花を1輪、横向きにつけます。萼片は長さ1.5〜2.5cm、唇弁は先が3裂し、中裂片の内側に肉質の毛状突起が密生します。花は大きく開きません。花の下には長さ2〜4cmの葉のような苞があります。白花のシロバナトキソウ、花被の細いイトザキトキソウなどの品種が知られます。湿地の遷移や開発、栽培目的の採取で各地の自生地が減り、環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)、多くの都道府県でも絶滅危惧種に指定され、岡山県自然保護条例などで採取が禁止されている地域もあります。台湾産のタイリントキソウ(プレイオネ属)がトキソウの名で売られていることがありますが、別属で性質も栽培方法も大きく異なります。国内では山野草店が品種とともに扱っています。

Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)

トキソウの大きさ

トキソウの成体サイズは草丈10〜30cm、萼片長1.5〜2.5cmです。

基本情報

原産地

日本(北海道・本州、四国・九州ではまれ)・朝鮮半島・千島列島・中国

寿命

多年生。根茎を伸ばして殖える

サイズ

草丈10〜30cm、萼片長1.5〜2.5cm

適温

15〜30℃

湿度

50〜70%

水やり・肥料

肥料はごく控えめに

栽培ポイント

日当たり・置き場所

日当たりのよい湿原に生える植物です。生育期はよく日に当て、真夏の強い日差しと高温だけ和らげます。

水やり

湿地の植物なので、生育中は用土を常に湿らせておきます。

温度・冬越し

北海道から本州に自生し、冬の寒さには耐えます。夏の高温で鉢が蒸れないよう、風通しのよい場所に置きます。

用土・植え替え

水苔など保水性の高い用土で浅鉢に植えます。根茎が横に這って殖えるので、混み合ったら休眠期に植え替えます。

休眠期の管理

秋に地上部が枯れたら休眠期です。休眠中も用土を乾かさないようにします。

病害虫・注意点

国内の自生種です。山採りの株ではなく、栽培・増殖された株を選んでください。都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域もあります。台湾産のタイリントキソウ(プレイオネ)がトキソウの名で売られていることがあるため、学名を確認します。

ラントキソウ山野草日本の野生ラン湿原

トキソウのよくある質問

Qトキソウの栽培難易度は?
A

中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。

Qトキソウはどのくらいの大きさになる?
A

トキソウの成体サイズは草丈10〜30cm、萼片長1.5〜2.5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。

Qトキソウの水やり・肥料は?
A

トキソウの水やり・肥料は「肥料はごく控えめに」です。適切な頻度と量を心がけましょう。

Qトキソウの値段の相場は?
A

トキソウの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。

最終更新: 2026年9月23日

参考・出典

編集・データ検証: ボタちょく編集部

本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。

参考にした一次情報

分類・学名典拠

学名(受理名): Pogonia japonica Rchb.f.

別名(シノニム): Pogonia japonica f. lineariperiantha Satomi & T.Ohsawa, Pogonia kungii Tang & F.T.Wang, Pogonia parvula Schltr., Pogonia similis Blume

典拠データベース: GBIF · GBIF

学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。

規制・法令・保全ステータス

CITES附属書II

ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)です。岡山県自然保護条例などにより採取が禁止されている地域があります。 日本の自生種で、種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。ただし都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域があるため、山採り株ではなく栽培・増殖された株を選んでください。

出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧

規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。

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