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アツモリソウ (Cypripedium macranthos var. speciosum)

出典: Wikimedia Commons

アツモリソウ

上級者向け

Cypripedium macranthos var. speciosum

赤紫色の大きな袋状の花を茎の先に咲かせる日本のアツモリソウ。北海道・本州の寒冷地の草原や明るい林に生え、種の保存法の特定第一種国内希少野生動植物種に指定されています。流通するのは人工増殖株です。

栽培難易度
上級者向け
適正温度
15〜30℃
寿命
多年生(寿命の資料は少ない)
サイズ
高さ30〜50cm
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料を控えめに

概要

アツモリソウ(Cypripedium macranthos var. speciosum)は、ラン科アツモリソウ属の多年草で、東アジアからヨーロッパ東部に広く分布する C. macranthos の日本の変種です。和名は、袋状の唇弁を平敦盛が背負った母衣(ほろ)に見立てたもので、熊谷直実にちなむクマガイソウと対になっています。北海道から本州に分布し、寒冷地を好んで北へ行くほど低い山でも見られ、草原や明るい疎林に生えます。高さ30〜50cmで、3〜5枚の葉が互生し、茎の先に赤紫色の袋状の花を通常1輪(まれに2輪)つけます。冬は地上部が枯れて休眠します。ラン科の中でも特に激しく盗掘されてきた種で、1997年に種の保存法の特定第一種国内希少野生動植物種に指定されました。野生の株を採ることは原則として禁止されています。特定第一種は商業的な繁殖が可能な種として指定されたもので、かつては困難だった無菌播種による増殖が確立し、現在流通しているのは人工増殖された株です。販売や頒布を業として行うには環境大臣と農林水産大臣への届出(特定国内種事業)が必要で、店頭やインターネットで陳列・広告するときは届出番号などを表示する義務があります。北方の寒冷地の植物で、暖地では夏の気温が上がりすぎないよう管理する必要があり、栽培はきわめて難しいとされます。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類です。

Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)

アツモリソウの大きさ

アツモリソウの成体サイズは高さ30〜50cmです。

基本情報

原産地

日本(北海道・本州の寒冷地)

寿命

多年生(寿命の資料は少ない)

サイズ

高さ30〜50cm

適温

15〜30℃

湿度

50〜70%

水やり・肥料

生育期に薄めの液体肥料を控えめに

栽培ポイント

日当たり・置き場所

草原や明るい林に生える植物です。春は日によく当て、夏は強い日差しと高温を避けて半日陰に置きます。

水やり

生育中は用土を乾かしすぎないようにし、蒸れないよう水はけと風通しを確保します。

温度・冬越し

寒冷地の植物で、暖地では夏の気温が上がりすぎないよう涼しく保つ必要があり、栽培はきわめて難しいとされます。冬の寒さには強く、休眠中も寒さに当てます。

用土・植え替え

水はけのよい用土に植えます。植え替えは地上部が枯れた休眠期に行います。

休眠期の管理

秋に地上部が枯れて休眠します。休眠中も用土を乾かしきらないようにします。

病害虫・注意点

特定第一種国内希少野生動植物種です。野生株の採取は禁止されています。購入するときは、販売者が陳列・広告に特定国内種事業の届出番号と事業者名を表示しているかを確認し、人工増殖株を選んでください。

ランアツモリソウ山野草日本の野生ラン国内希少種

アツモリソウのよくある質問

Qアツモリソウの栽培難易度は?
A

上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。

Qアツモリソウはどのくらいの大きさになる?
A

アツモリソウの成体サイズは高さ30〜50cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。

Qアツモリソウの水やり・肥料は?
A

アツモリソウの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料を控えめに」です。適切な頻度と量を心がけましょう。

Qアツモリソウの値段の相場は?
A

アツモリソウの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。

最終更新: 2026年9月23日

参考・出典

分類・学名典拠

学名(受理名): Cypripedium macranthos var. speciosum (Rolfe) Koidz.

別名(シノニム): Cypripedium speciosum Rolfe, Cypripedium macranthos var. speciosum (Rolfe) Koidz.

典拠データベース: GBIF · GBIF · GBIF (Cypripedium macranthos)

学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。

規制・法令・保全ステータス

CITES附属書II

種の保存法の特定第一種国内希少野生動植物種です(平成9年11月指定、環境省の国内希少野生動植物種一覧で確認)。野生の株を採ることは原則として禁止されています。特定第一種は商業的な繁殖が可能な種として指定されたもので、流通しているのは人工増殖された株です。販売・頒布を業として行うには、あらかじめ環境大臣と農林水産大臣へ特定国内種事業の届出が必要で、陳列や広告(インターネットを含む)には届出番号・事業者名・住所・対象の種名を表示する義務があります。購入するときはこの表示を確認し、山採りの株は買わないでください。ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)です。

出典: 環境省: 国内希少野生動植物種一覧 / 環境省: 特定国内種事業について / 環境省: 特定国内種事業について(パンフレット) / e-Gov法令検索: 種の保存法(第9条・第12条・第30条) / Species+(CITES)

規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。

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