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ウチョウラン (Hemipilia graminifolia)

出典: Wikimedia Commons

ウチョウラン

中級者向け

Hemipilia graminifolia

低山の湿った岩壁に生える日本と朝鮮半島南部の小型の地生ラン。細い葉の間から紅紫色の小花を数輪から数十輪咲かせ、唇弁の模様や花色の違う園芸品種が数多く作られています。

栽培難易度
中級者向け
適正温度
15〜30℃
寿命
多年生。毎年新しい球根に更新しながら殖える
サイズ
草丈5〜20cm、花径約1.5cm
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料を控えめに

概要

ウチョウラン(Hemipilia graminifolia)は、ラン科の小型の多年草で、以前は Ponerorchis graminifolia の学名で知られ、販売名にはいまもその名が残ります。「羽蝶蘭」の字は近年の当て字で、和名の語源ははっきりしません。日本の本州(関東以西)・四国・九州と朝鮮半島南部に分布し、低山の湿った岩壁の割れ目にたまった土や苔の中に生えます。草丈は5〜20cmほどで、細長い葉が2〜3枚つき、5〜8月に紅紫色の花を数輪から数十輪咲かせます。唇弁には濃い紅紫色の斑紋と距があります。地下の小さな球根から春に芽を出し、夏に1〜3個の新しい球根をつくり、秋に地上部が枯れて球根で冬を越します。昭和40年代ごろに栽培ブームが過熱して野生株が大量に採られ、多くの自生地で激減しました。その後、無菌播種などの人工増殖が確立し、いまでは増殖された株が安定して流通しています。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類です。地域変異が多く、クロカミラン・サツマチドリ・アワチドリが変種として記載されているほか、産地名で呼ばれる系統や、花色・模様の異なる多数の園芸品種があります。交配が進んだ園芸品では、変種名のラベルでも実際には交雑個体であることが多いとされます。

Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)

ウチョウランの大きさ

ウチョウランの成体サイズは草丈5〜20cm、花径約1.5cmです。

基本情報

原産地

日本(本州関東以西・四国・九州)・朝鮮半島南部

寿命

多年生。毎年新しい球根に更新しながら殖える

サイズ

草丈5〜20cm、花径約1.5cm

適温

15〜30℃

湿度

50〜70%

水やり・肥料

生育期に薄めの液体肥料を控えめに

栽培ポイント

日当たり・置き場所

春から夏の生育期は明るい半日陰に置きます。強い直射日光は避けます。

水やり

生育中は用土を乾かしすぎないように水を与え、秋に地上部が枯れたら水を控えます。

温度・冬越し

秋に地上部が枯れ、球根で冬を越します。休眠中は乾かし気味にし、凍らせないように管理します。

用土・植え替え

水はけのよい粒の粗い用土で鉢植えにします。植え替えは休眠中の球根で行います。

休眠期の管理

秋から冬は球根だけの休眠期です。水を控えて凍結を避け、春の芽出しを待ちます。

病害虫・注意点

国内の自生種です。山採りの株ではなく、栽培・増殖された株を選んでください。都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域もあります。園芸交配が進んでいるため、変種名や産地名のラベルは参考程度にとどめます。

ランウチョウラン山野草日本の野生ラン球根

ウチョウランのよくある質問

Qウチョウランの栽培難易度は?
A

中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。

Qウチョウランはどのくらいの大きさになる?
A

ウチョウランの成体サイズは草丈5〜20cm、花径約1.5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。

Qウチョウランの水やり・肥料は?
A

ウチョウランの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料を控えめに」です。適切な頻度と量を心がけましょう。

Qウチョウランの値段の相場は?
A

ウチョウランの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。

最終更新: 2026年9月23日

参考・出典

編集・データ検証: ボタちょく編集部

本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。

参考にした一次情報

分類・学名典拠

学名(受理名): Hemipilia graminifolia (Rchb.f.) Y.Tang, H.Peng & T.Yukawa

別名(シノニム): Gymnadenia graminifolia (Rchb.f.) Rchb.f., Orchis graminifolia (Rchb.f.) Tang & F.T.Wang, Orchis rupestre var. chidori Soó, Ponerorchis graminifolia Rchb.f.

典拠データベース: GBIF · GBIF

学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。

規制・法令・保全ステータス

CITES附属書II

ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。 環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)です。 日本の自生種で、種の保存法の国内希少野生動植物種には指定されていません(環境省の一覧で確認)。ただし都道府県の条例で野生株の採取が規制されている地域があるため、山採り株ではなく栽培・増殖された株を選んでください。

出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧

規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。

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