
出典: Wikimedia Commons
ファレノプシス・ビオラセア
上級者向けPhalaenopsis violacea
スマトラ島などの低地に生える小型の原種胡蝶蘭。ジグザグに伸びる短い花茎に、径3.5cmほどの紫を主体とした花を一輪ずつ次々と咲かせ、スパイスのような強い香りを放ちます。
概要
ファレノプシス・ビオラセア(Phalaenopsis violacea)は、ラン科コチョウラン属の小型の着生ランです。1859年にタイスマンが見つけてオランダのライデン植物園へ送り、1861年に記載されました。マレー半島とスマトラ島の標高150m以下の低地に分布し、枝から垂れ下がるように着生します。茎はごく短く、縁が波打つ楕円形の葉を3〜4枚つけます。春に長さ10〜12.5cmの平たいジグザグの花茎を伸ばし、径3.5cmほどの肉厚の花を2〜7輪、一度に2〜3輪ずつ順に咲かせます。花は紫を主体とし、品種によっては花被の縁が緑を帯び、シナモンのようなスパイスの強い香りがあります。この香りを生かす交配親として使われ、1887年に登録された最初の人工交配の胡蝶蘭ハリエッティアエ(Phal. Harriettiae)の親でもあります。以前はボルネオ産の株も本種に含めていましたが、1995年にベリーナ(P. bellina)が別種として分けられ、2014年にはメンタワイ諸島の P. mentawaiensis も分けられました。ベリーナは葉も花もより大きく、販売店によってはビオラセアの名でベリーナが売られていることがあるため、産地(スマトラかボルネオか)と花の大きさで確かめます。国内では原種胡蝶蘭を扱う洋ラン専門店で流通しています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ファレノプシス・ビオラセアの大きさ
ファレノプシス・ビオラセアの成体サイズは小〜中型。花茎10〜12.5cm、花径約3.5cmです。
基本情報
原産地
マレー半島・スマトラ島(標高150m以下の低地)
寿命
多年生で、株を更新しながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
小〜中型。花茎10〜12.5cm、花径約3.5cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料
栽培ポイント
日当たり・置き場所
かなり暗めの日陰を好みます。直射日光には当てないようにします。
水やり
高い湿度を保ち、定期的に水を与えて完全に乾かさないようにします。
温度・冬越し
低地に生える高温性の種です。冬も室内の暖かい場所で管理し、寒さに当てないようにします。
用土・植え替え
水苔やバークで鉢植えにするか、垂れ下がる性質を生かして板付けにします。
肥料
生育期に薄めた液体肥料を定期的に与えます。
花の楽しみ方
花茎から花が順に咲くので、緑色のうちは花茎を切らずに残します。
ファレノプシス・ビオラセアのよくある質問
Qファレノプシス・ビオラセアの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qファレノプシス・ビオラセアはどのくらいの大きさになる?
ファレノプシス・ビオラセアの成体サイズは小〜中型。花茎10〜12.5cm、花径約3.5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qファレノプシス・ビオラセアの水やり・肥料は?
ファレノプシス・ビオラセアの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qファレノプシス・ビオラセアの値段の相場は?
ファレノプシス・ビオラセアの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Phalaenopsis violacea H.Witte
別名(シノニム): Phalaenopsis violacea f. alba (Teijsm. & Binn.) Christenson, Phalaenopsis violacea f. caerulea Christenson, Phalaenopsis violacea f. coerulea Christenson, Phalaenopsis violacea var. alba Teijsm. & Binn., Polychilos violacea (H.Witte) Shim, Stauritis violacea (H.Witte) Rchb.f.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
関連コラム
胡蝶蘭(ファレノプシス)の育て方完全ガイド|初心者が長く咲かせるためのコツ
贈り物として人気の胡蝶蘭を長く楽しむための水やり・置き場所・肥料・花後の管理まで、初心者向けに分かりやすく解説。花芽を再び出すための温度管理と開花誘導法も紹介します。
胡蝶蘭の二度咲きテクニック|花が終わった後にもう一度咲かせる方法
胡蝶蘭の花が終わった後にもう一度咲かせる二度咲きの方法を解説。花茎の切り方、温度管理、水やりと肥料の調整、二度咲きに成功するための環境づくりを紹介します。
胡蝶蘭の花が終わった後の管理方法|二番花を咲かせるコツ
胡蝶蘭の花が終わった後の花茎の処理、管理方法、二番花(二度咲き)を咲かせるための温度・肥料管理を解説します。
デンファレの育て方ガイド|通年温暖管理で房咲きの花を長く楽しむコツ
デンドロビウムの暖地性交配種デンファレの特徴と、ノビル系との違い、温度・水やり・肥料管理、高芽での増やし方を解説します。
お探しの株が見つかりませんか?
希望の条件を無料で投稿すると、条件に合う株を持つ生産者から紹介が届きます。





