
出典: Wikimedia Commons
ファレノプシス・テトラスピス
中級者向けPhalaenopsis tetraspis
アンダマン・ニコバル諸島とスマトラ島北西部に生える原種胡蝶蘭。強い香りのある肉厚の花は白から赤まで色の出方が株ごと、さらに同じ株でも年ごとに変わり、かつてのスペシオサもこの種に含まれます。
概要
ファレノプシス・テトラスピス(Phalaenopsis tetraspis)は、ラン科コチョウラン属の着生ランで、1870年に記載されました。当初はヒマラヤ産として誤って発表され、後に訂正されています。アンダマン諸島、ニコバル諸島、スマトラ島北西部に分布し、海抜0〜400mの非常に暗い森林や汽水域のマングローブ林の樹上に着生します。葉は倒卵形で長さ20cm・幅8cmほど、ふつう4〜5枚(最大9枚)です。夏に長さ30〜40cmの弓なりの花茎を伸ばし、強い香りのある光沢のある肉厚の花を4〜8輪つけます。花は径4〜6cmで、唇弁の中裂片の先に細かな毛が密生するのが特徴です。以前は花に赤みの入るものをスペシオサ(P. speciosa)として別種にしていましたが、花色は白から赤まで連続的に変わり、同じ株でも年によって変わることから、スペシオサはテトラスピスのシノニムとされました。園芸では今もスペシオサの名で売られることがあります。英国王立園芸協会の登録では、スペシオサを含めて187の交配種の親になっています(2022年2月時点)。花の色の出方が株ごとに違うため、選別された株が趣味家の間でやり取りされています。国内では原種胡蝶蘭を扱う洋ラン専門店で流通しています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
ファレノプシス・テトラスピスの大きさ
ファレノプシス・テトラスピスの成体サイズは中型。葉長約20cm、花茎30〜40cm、花径4〜6cmです。
基本情報
原産地
アンダマン諸島・ニコバル諸島・スマトラ島北西部(海抜0〜400m)
寿命
多年生で、株を更新しながら長く栽培できる(寿命の資料は少ない)
サイズ
中型。葉長約20cm、花茎30〜40cm、花径4〜6cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
生育期に薄めの液体肥料
栽培ポイント
日当たり・置き場所
自生地は非常に暗い森林です。直射日光を避け、日陰で育てます。
水やり
年間を通して定期的に水を与え、湿度を高く保ちます。
温度・冬越し
低地に生える高温性の種です。冬も室内の暖かい場所で管理します。
用土・植え替え
水苔やバークで鉢植えにするか、板付けにします。
肥料
生育期に薄めた液体肥料を定期的に与えます。
花色について
花色は白から赤まで株ごとに違い、同じ株でも年によって変わることがあります。購入した時の花と同じ色で咲くとは限りません。
ファレノプシス・テトラスピスのよくある質問
Qファレノプシス・テトラスピスの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qファレノプシス・テトラスピスはどのくらいの大きさになる?
ファレノプシス・テトラスピスの成体サイズは中型。葉長約20cm、花茎30〜40cm、花径4〜6cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qファレノプシス・テトラスピスの水やり・肥料は?
ファレノプシス・テトラスピスの水やり・肥料は「生育期に薄めの液体肥料」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qファレノプシス・テトラスピスの値段の相場は?
ファレノプシス・テトラスピスの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Phalaenopsis tetraspis Rchb.f.
別名(シノニム): Phalaenopsis barrii King, Phalaenopsis barrii King ex Hook.f., Phalaenopsis barrtii King, Phalaenopsis barrtii King ex Hook.f., Phalaenopsis speciosa Rchb.f., Phalaenopsis speciosa var. christiana E.S.Berk.
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ラン科は科全体がワシントン条約(CITES)附属書 II に掲載されています(Species+ で確認)。国際取引には輸出許可などの手続きが必要ですが、国内での売買・譲渡に登録は要りません。
出典: Species+(CITES) / 環境省: 国内希少野生動植物種一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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