クセロシキオス・ダンギーの育て方|銀貨のような多肉葉をつるに茂らせるマダガスカル原産の塊根植物
ウリ科のつる性塊根植物クセロシキオス・ダンギー。丸く分厚い銀緑色の葉が特徴的なマダガスカル原産種の生態と栽培のコツを紹介します。クセロシキオス・ダンギーは、ウリ科(キュウリやカボチャと同じ仲間)に分類されるマダガスカル原産のつる性塊根植物です。

この記事のポイント
ウリ科のつる性塊根植物クセロシキオス・ダンギー。丸く分厚い銀緑色の葉が特徴的なマダガスカル原産種の生態と栽培のコツを紹介します。クセロシキオス・ダンギーは、ウリ科(キュウリやカボチャと同じ仲間)に分類されるマダガスカル原産のつる性塊根植物です。
関連品種
クセロシキオス・ダンギーとはどんな植物か
クセロシキオス・ダンギーは、ウリ科(キュウリやカボチャと同じ仲間)に分類されるマダガスカル原産のつる性塊根植物です。塊根植物というと丸く肥大した幹や根が主役になる種類を思い浮かべる方が多いと思いますが、本種は根元にできる木質化した太い塊根から、つる状の茎を伸ばし、コインのように丸く分厚い銀緑色の葉を無数につけていくのが特徴です。海外では「シルバードルバイン」と呼ばれることもあり、葉一枚一枚が硬貨のように見える姿から名付けられています。塊根植物のなかでも「幹」ではなく「葉と蔓の造形」を楽しむ、少し変わったポジションの植物といえます。
分厚い葉に水を蓄えるCAM型の多肉植物
クセロシキオス・ダンギーの丸い葉は多肉質で、内部にしっかりと水分を蓄えることができます。乾燥地に適応した多肉植物の多くがそうであるように、本種も夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込むCAM型の光合成を行い、日中の乾燥や高温でも無駄な水分蒸散を抑える仕組みを持っています。そのため乾燥そのものには強い一方で、極端な過湿には弱く、常に土が湿った状態が続くと根や塊根部が傷みやすくなります。
つるを伸ばす性質を活かした仕立て方
本種は塊根植物のなかでも珍しく、旺盛につる性の茎を伸ばして成長します。そのため支柱やトレリスに誘引して仕立てると、丸い葉が連なるユニークな姿を立体的に楽しむことができます。つるを好きな方向に絡ませて円形やアーチ状にコーディネートするのも人気の仕立て方です。伸びすぎたつるは適度に剪定してもよく、切り戻すことで枝分かれが増え、葉の密度が高いこんもりとした株姿に育てることもできます。
水やりと季節ごとの管理
生育期にあたる春から秋にかけては、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、丸い葉にハリが出る状態を保ちます。葉がしなびてくるのは水切れのサインなので、極端にしなびる前に水やりのタイミングを見直すとよいでしょう。気温が下がる晩秋から冬にかけては生育が緩慢になるため、水やりの頻度を落とし、土が乾いてから数日置いてから与える程度に控えます。塊根植物の多くと同様に、冬の低温期に水を与えすぎると根腐れの原因になるため注意が必要です。
用土と置き場所
水はけの良さが何より重要です。赤玉土や軽石などを多めに配合した、塊根植物向けの粗めの用土を使うと根腐れのリスクを抑えられます。置き場所はできるだけ日当たりの良い場所を選び、レースカーテン越しの光ではなく、直射日光に近い環境に少しずつ慣らしていくと、葉の色つやが良く締まった株に育ちます。真夏の強い直射で急に葉焼けすることもあるため、季節の変わり目は遮光ネットなどで調整するとよいでしょう。
他の塊根植物との違いを楽しむ
塊根植物のコレクションでは、太い塊根そのものの造形美を楽しむパキポディウム・グラキリスのような種類と、つるや葉の茂り方を楽しむクセロシキオス・ダンギーのような種類を並べて育てると、同じ「塊根植物」というカテゴリーのなかでもまったく違う魅力を比較できます。花のように美しいピンク色の花をつけるアデニウム(砂漠のバラ)と合わせて棚に並べれば、幹の質感・つるの表情・花の色彩と、それぞれ異なる観賞ポイントを持つ塊根植物の奥深さを実感できるはずです。
- 生育期(春〜秋): 土の表面が乾いたらたっぷり水やり、直射日光に近い明るい環境
- 休眠期に近い冬季: 水やりを控えめにし、乾かし気味に管理
- つるが伸びたら: トレリスや支柱に誘引して立体的に仕立てる、伸びすぎたら剪定も可
植え替えと増やし方
生育が旺盛な時期に鉢の中で根が詰まってきたら、ひと回り大きな鉢へ植え替えます。植え替えの適期は生育期の始まる春頃で、根を大きく傷めないよう古い用土を軽く落とす程度にとどめ、新しい水はけの良い用土で植え付けます。増やし方としては、伸びたつるを数節ごとに切って挿し木にする方法が比較的取り組みやすく、切り口を数日乾かしてから清潔な用土に挿すと発根しやすくなります。挿し木から育てた株は塊根がまだ小さいため、しばらくは急激な乾燥を避け、様子を見ながら水やりの間隔を調整するとよいでしょう。
害虫と株のチェック
多肉質の葉はカイガラムシやハダニがつきやすい部分でもあります。葉の付け根やつるの節目に白い綿状のものが付着していないか、時々観察する習慣をつけておくと早期発見につながります。見つけた場合は、被害が広がる前に該当部分を取り除くか、風通しを良くして湿度がこもらないようにすることが基本的な対処になります。塊根部分は土に埋もれて見えにくいため、植え替えのタイミングで塊根の状態もあわせて確認しておくと安心です。
ボタちょくにクセロシキオス・ダンギーや塊根植物の出品がある場合は、出品ページで写真とサイズを見比べられます。気になる株があれば出品ページの管理状況の記載を確認し、迎え入れる際の参考にしてみてください。



