
出典: Wikimedia Commons
花梨
中級者向けPseudocydonia sinensis
中国原産のバラ科の落葉樹で、樹皮が鱗状にはがれて緑がかった褐色のまだら模様になる幹肌が見どころ。春に淡いピンクの花、秋に長さ10〜15cmの黄色い大きな実を付け、「実もの盆栽の王様」とも呼ばれる。
概要
花梨(カリン、Pseudocydonia sinensis)は中国原産のバラ科の落葉高木で、日本へは1634年ごろ長崎に入った記録があります。3〜5月に直径2〜3cmの淡いピンクの五弁花を葉の展開とほぼ同時に咲かせ、10月ごろに長さ10〜15cmのでこぼこした黄色い実が熟します。実は硬く酸味と渋みが強いため生では食べず、香りを楽しみます。盆栽での一番の見どころは幹で、なめらかな樹皮が年とともに鱗状にはがれ、緑がかった褐色のまだら模様になります。独特の枝ぶりと合わせて「実もの盆栽の王様」と称されます。一方で実が大きいため、小品盆栽では樹の力を消耗しやすく実を付けるには不向きとされ、力のある樹でも大物で3〜5個程度に抑えるのがよいとされます。似た果実を付けるマルメロとは、花梨の樹皮がはがれ落ちること、マルメロの実はほぼ球形で表面に毛があることで見分けます。盆栽では、姫花梨、一才花梨、唐花梨など花梨に近い樹も別の名で流通しているので、名札の名前で確認すると安心です。丈夫で寒さに強く、太りが早く芽吹きもよいため、実生や接ぎ木の素材から盆栽店で広く扱われています。
花梨の大きさ
花梨の成体サイズは樹高5〜10m(盆栽では実とのつり合いから中〜大型に作ることが多い)です。
基本情報
原産地
中国
寿命
寿命の資料は少ない
サイズ
樹高5〜10m(盆栽では実とのつり合いから中〜大型に作ることが多い)
適温
-5〜35℃
水やり・肥料
肥料(4月下旬〜7月と9〜11月。8月は切らす)
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日照に強く、日当たりと風通しのよい場所へ。夏だけは西日を避けて半日陰に。春は遅霜で花や新芽が傷むので夕方から保護する
水やり
水を好む。春は1日1〜2回、夏は2〜3回、冬は2〜3日に1回が目安。開花〜結実直後は特に水切れさせず、花には水をかけない
温度・冬越し
寒さには強いが、冬は寒風を避けて鉢土が凍らないように保護する
用土・植え替え
芽出し前の2月ごろ(秋も可)に1〜2年に1回。根の生育が旺盛で、根の整理は大胆にしてよい
肥料
実が育ち始める4月下旬〜7月にしっかり、8月は一度切らして色付きを促し、9〜11月に秋肥。リン酸を多めに
剪定・整姿
新梢は6月中旬〜7月上旬まで伸ばしてから2〜3節で切り戻し、花芽の付く短枝を作る。枝は折れやすく、完成樹には針金をかけない
病害虫・注意点
実を食べるシンクイムシ、アブラムシ、カイガラムシ、赤星病に注意。自家結実性は高いが、別の株の花粉を付けると実付きがよい。実は多く付けすぎない
花梨のよくある質問
Q花梨の栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Q花梨はどのくらいの大きさになる?
花梨の成体サイズは樹高5〜10m(盆栽では実とのつり合いから中〜大型に作ることが多い)です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Q花梨の水やり・肥料は?
花梨の水やり・肥料は「肥料(4月下旬〜7月と9〜11月。8月は切らす)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q花梨の値段の相場は?
花梨の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES附属書の掲載はなく、国内での売買規制もありません。
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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