
出典: Wikimedia Commons
チレコドン・レティキュラータス
中級者向けTylecodon reticulatus
咲き終わった花茎が枯れても落ちずに残り、細かく枝分かれした銀色のとげの網となって株を包む冬型のチレコドン。和名は万物想で、ずんぐりした幹と枝先の多肉質の葉が特徴です。
概要
チレコドン・レティキュラータス(万物想)はベンケイソウ科チレコドン属の冬型の塊茎植物で、ナミビア南部から南アフリカの北ケープ州・西ケープ州(ナマクアランド、リトル・カルーなど)の多肉植物の多いカルー地帯に分布し、乾いた岩の多い丘や石英礫の平地の砂質土に生えます。21世紀初めの時点で絶滅のおそれはないとされています。ずんぐりした幹は太さ6cmほど、高さ3〜38cmで、上に丸くまとまった樹冠をのせ、全体で径30cm(ときに60cm)ほどのドーム状になります。樹皮は淡い褐色で、紙のように細くはがれます。葉は枝先に集まり、長さ0.5〜4cmほどの円柱形〜紡錘形で、青緑色から強く赤みを帯びるものまであります。最大の特徴は花のあとの姿で、細かく枝分かれした花序が咲き終わっても落ちずに硬く残り、年ごとに重なって銀色のとげの網のように株を包みます。この網目(reticulate)が種小名の由来で、現地のアフリカーンス語では「ふるいの頭」を意味する Sifkop と呼ばれます。花は冬に咲き、長さ6〜8mmの黄緑色の筒形です。種子は0.03mgに満たない微細な粒で、風で運ばれます。亜種フィロポディウムと基亜種があります。家畜に中毒を起こす有毒植物です。国内では「万物想」の名で専門店を中心に流通し、種子も出回っています。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
チレコドン・レティキュラータスの寿命
チレコドン・レティキュラータスの寿命は生長がとても遅く長寿命(実生から成株まで10〜20年)です。
チレコドン・レティキュラータスの大きさ
チレコドン・レティキュラータスの成体サイズは幹の太さ6cmほど・高さ3〜38cm、株は径30cm(ときに60cm)のドーム状です。
基本情報
原産地
ナミビア南部〜南アフリカ(北ケープ州・西ケープ州)
寿命
生長がとても遅く長寿命(実生から成株まで10〜20年)
サイズ
幹の太さ6cmほど・高さ3〜38cm、株は径30cm(ときに60cm)のドーム状
適温
10〜35℃
水やり・肥料
生育期にカリ分の多い肥料を薄めて
栽培ポイント
日当たり・置き場所
よく日の当たる場所がもっとも向きますが、半日なたでも育ち花も咲きます。
水やり
冬型です。晩夏〜早春の生育期は、根鉢がほぼ乾いたら水を与えます。冬の寒い時期は2週間に1回ほどに減らします。
休眠期の管理
晩春〜夏は落葉して休眠するので、水を切って乾かして管理します。
温度・冬越し
冬の最低温度は5℃、できれば8℃以上を保ちます。寒いと葉が落ちやすくなります。
用土・植え替え
とても水はけのよい用土(腐葉土や細かいバークと川砂・軽石を半々、または水はけのよいサボテン用土)に植え、2〜3年ごとに緩効性肥料を混ぜて植え替えます。株元の首が土の表面に出るように植え、膨らんだ茎を深く埋めないようにします。
増やし方
種子で増やします。熟した種子はすぐにまくとよく発芽しますが、本葉が出るまで2か月ほどかかることがあり、成株になるまでに10〜20年かかります。苗は2〜3年目に鉢上げし、その後はなるべく植え替えで動かしすぎないようにします。
病害虫・注意点
家畜に中毒を起こす有毒植物なので、子どもやペットの手の届かない場所に置きます。カイガラムシがつきやすいので注意します。花茎の網は本種の特徴なので切り取らずに残します。
チレコドン・レティキュラータスのよくある質問
Qチレコドン・レティキュラータスの栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Qチレコドン・レティキュラータスの寿命はどれくらい?
チレコドン・レティキュラータスの平均寿命は生長がとても遅く長寿命(実生から成株まで10〜20年)です。適切な栽培環境と栄養管理により、長く健康に育てることができます。
Qチレコドン・レティキュラータスはどのくらいの大きさになる?
チレコドン・レティキュラータスの成体サイズは幹の太さ6cmほど・高さ3〜38cm、株は径30cm(ときに60cm)のドーム状です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qチレコドン・レティキュラータスの水やり・肥料は?
チレコドン・レティキュラータスの水やり・肥料は「生育期にカリ分の多い肥料を薄めて」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qチレコドン・レティキュラータスの値段の相場は?
チレコドン・レティキュラータスの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
2023年に南アフリカが CITES 附属書 III に掲載した種です。附属書 III の種は国際取引で輸出許可書や原産地証明書が必要になりますが、国内での譲渡に登録は不要です。
出典: Species+(CITES): Tylecodon reticulatus
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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