
出典: Wikimedia Commons
万象
中級者向けHaworthia truncata var. maughanii
円柱形の短い葉の先を切り落としたような円い窓がロゼット状に並ぶハオルチア。窓は透明・不透明・網目模様と株ごとに表情が違い、選抜品が多数あります。
概要
万象はツルボラン科ハオルチア属の多肉植物で、玉扇(Haworthia truncata)の変種として扱われます(GBIF の学名は Haworthia truncata var. maughanii)。南アフリカ西ケープ州リトルカルーのカリッツドープ南部のごく狭い範囲に固有で、玉扇の分布域の西端にあたり、自生地では玉扇の型の一つと混生して中間的な株も見られます。茎はなく、断面が円い長さ2.5cmまでの葉が螺旋状に並んでロゼットをつくり、葉先は急に切り落とされたように平らで、径1〜1.5cmほどの不規則な円い窓になります。葉を左右2列の扇形に並べる玉扇とは、このロゼット状の葉の並びで見分けます。窓は透明なもの、不透明なもの、さまざまな脈模様が入るものがあり、窓の大きさや厚みもクローンごとに大きく異なります。自生地では葉先が地表と同じ高さか地中に沈んで育ちますが、栽培下では地上に出ます。日本では選抜と交配が盛んで、窓に赤い筋が入る 'Murasake' や、雪の結晶のような白い模様の 'Yukiguni' などの名前付き品が作られてきました。国内では専門店や愛好家の間で名前付きの選抜品が活発に取引されています。
万象の大きさ
万象の成体サイズは無茎の中型ロゼット。葉長2.5cmまで、葉先の窓は径1〜1.5cmです。
基本情報
原産地
南アフリカ 西ケープ州リトルカルー(カリッツドープ南部)
寿命
長く育つ多年生植物(寿命の資料は少ない)
サイズ
無茎の中型ロゼット。葉長2.5cmまで、葉先の窓は径1〜1.5cm
適温
5〜35℃
湿度
30〜50%
水やり・肥料
春と秋の生育期に、窒素の少ない肥料を薄めて少量
栽培ポイント
日当たり・置き場所
一年を通して明るい日陰で育てます。日陰から急に強い日差しに出すと葉焼けし、窓の見た目が損なわれます。夏は涼しく保ちます。
水やり
春(3〜6月)と秋(9〜11月)に育つ春秋型です。生育期は用土が乾いたらたっぷり与え、夏と冬は控えて休眠させます。休眠中も用土を完全に乾かしきらないようにします。
温度・冬越し
最低5℃ほどを目安に冬越しさせます。霜の降りる地域では室内の明るい場所に取り込みます。
用土・植え替え
収縮根が深く伸びるので深鉢に砂礫質の水はけのよい用土で植えます。毎年根の一部が枯れるので、こまめに植え替えて傷んだ根を整理します。
増やし方
株分け、葉挿し、根挿し、タネまきでふやせます。名前付きの選抜品を同じ姿で残すには、葉挿しや株分けなど株からふやします。
病害虫・注意点
根腐れしやすいので過湿を避けます。花にカイガラムシやアブラムシ、根にネジラミが付くことがあります。
万象のよくある質問
Q万象の栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Q万象はどのくらいの大きさになる?
万象の成体サイズは無茎の中型ロゼット。葉長2.5cmまで、葉先の窓は径1〜1.5cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Q万象の水やり・肥料は?
万象の水やり・肥料は「春と秋の生育期に、窒素の少ない肥料を薄めて少量」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q万象の値段の相場は?
万象の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Haworthia truncata var. maughanii (Poelln.) B.Fearn
別名(シノニム): Haworthia maughanii Poelln.
典拠データベース: GBIF · GBIF: Haworthia truncata var. maughanii
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ハオルチア・トルンカータ(万象を含む)は CITES に掲載されていません(Species+ で確認)。国内での譲渡に特別な手続きは要りません。
出典: Species+(CITES): Haworthia truncata
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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