
出典: Wikimedia Commons
玉扇
中級者向けHaworthia truncata
先端を刃物で切り落としたような平らな葉を、左右2列の扇形に並べるハオルチア。切り口のような葉先は半透明の「窓」になり、線模様が入ります。
概要
玉扇はツルボラン科ハオルチア属の多肉植物で、南アフリカ西ケープ州リトルカルー地方のオウツフールン周辺に分布します。自生地では低木の陰などに生え、葉先だけを地表に出して株のほとんどを地中に埋めて暮らし、乾燥期には収縮根で株を地中へ引き込みます。茎はなく、厚い葉が左右2列に並んで扇形になるのが最大の特徴で、ロゼット状に葉を広げる万象(同じ種の変種)とはこの点で見分けます。葉先は切り落としたように平らで、表面はざらつき、半透明の窓に白や緑の線模様が入ります。模様は株が成熟してから現れ、窓の大きさや厚み、模様はクローンごとに大きく異なります。単頭のまま育つ株と子を吹いて群生する株があり、生長は遅く、見栄えのする株になるまで数年かかります。日本では選抜と交配が盛んに行われ、窓に白いレース状の模様が入る名前付きの選抜品が数多く作られています。国内では専門店や愛好家の間で活発に取引されています。
基本情報
原産地
南アフリカ 西ケープ州リトルカルー(オウツフールン周辺)
寿命
長く育つ多年生植物(寿命の資料は少ない)
サイズ
無茎で扇状に葉を並べる中型種。窓の大きさはクローンで異なる
適温
5〜35℃
湿度
30〜50%
水やり・肥料
春と秋の生育期に、窒素の少ない肥料を薄めて少量
栽培ポイント
日当たり・置き場所
強い光は要らず、一年を通して明るい日陰で育てます。日陰から急に直射日光に出すと葉焼けするので、夏は特に涼しく半日陰に保ちます。
水やり
春(3〜6月)と秋(9〜11月)に育つ春秋型です。生育期は用土の表面が乾いたらたっぷり与え、暑い夏と寒い冬は控えて休眠させます。鉢ごと水に浸す底面給水も向きます。
温度・冬越し
最低5℃ほどを目安に冬越しさせます。用土が乾いていれば短時間の軽い霜には耐えますが、霜の降りる地域では室内に取り込みます。
用土・植え替え
太く長い収縮根が伸びるので深鉢を使い、砂礫質の水はけのよい用土で植えます。毎年根の一部が枯れて鉢の中で腐るため、こまめに植え替えます。
増やし方
株分け、葉挿し、根挿し、タネまきでふやせます。適期は3〜5月と9〜10月です。選抜品を同じ姿でふやすには株分けや葉挿しなど株からふやす方法をとります。
病害虫・注意点
根腐れしやすいので過湿を避けます。花にカイガラムシやアブラムシ、根にネジラミが付くことがあり、常に湿った用土ではキノコバエの幼虫が根を傷めます。
玉扇のよくある質問
Q玉扇の栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Q玉扇の水やり・肥料は?
玉扇の水やり・肥料は「春と秋の生育期に、窒素の少ない肥料を薄めて少量」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q玉扇の値段の相場は?
玉扇の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Haworthia truncata Schönland
別名(シノニム): Haworthia truncata f. crassa Poelln., Haworthia truncata var. tenuis (Poelln.) M.B.Bayer
典拠データベース: GBIF · GBIF: Haworthia truncata
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
ハオルチア・トルンカータ(玉扇)は CITES に掲載されていません(Species+ で確認)。国内での譲渡に特別な手続きは要りません。
出典: Species+(CITES): Haworthia truncata
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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