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塊根植物公開: / 更新: | ✍️ ボタちょく編集部

パキポディウム全種比較ガイド|グラキリス・ロスラーツム・デンシフローラム・ブレビカウレ・バロニーの特徴と育て方

パキポディウムの主要全種(グラキリス・ロスラーツム・デンシフローラム・ブレビカウレ・バロニー・ラメレイ等)を徹底比較。各種の幹形・花色・成長速度・耐寒性・難易度・価格帯を一覧で解説。品種選びの指針として活用できます。

パキポディウム全種比較ガイド|グラキリス・ロスラーツム・デンシフローラム・ブレビカウレ・バロニーの特徴と育て方

この記事のポイント

パキポディウムの主要全種(グラキリス・ロスラーツム・デンシフローラム・ブレビカウレ・バロニー・ラメレイ等)を徹底比較。各種の幹形・花色・成長速度・耐寒性・難易度・価格帯を一覧で解説。品種選びの指針として活用できます。

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パキポディウムとは

パキポディウムPachypodium)はキョウチクトウ科パキポディウム属の塊根植物で、マダガスカルおよびアフリカ南部を原産とします。「太い足」を意味する属名(pachy=太い、podium=足)のとおり、膨らんだ塊根(コーデックス)と繊細な花のコントラストが最大の魅力です。

日本では塊根植物ブームの牽引役として人気が定着しており、特にパキポディウム・グラキリスは塊根植物の代名詞的存在として広く知られています。2026年現在は国内実生株の流通量が増え、以前より入手しやすくなった一方、CITES付属書II掲載種であるブレビカウレなどの輸入株は依然として希少で高値が続いています。本記事では主要種の特徴を体系的に比較し、品種選びの参考にしていただきます。

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主要種一覧

種名原産地幹の形花色耐寒性難易度価格帯
グラキリスマダガスカル球形〜洋梨形黄色★★☆★★★高め
ロスラーツムマダガスカル円柱〜棍棒形黄色★★☆★★☆中程度
デンシフローラムマダガスカル太い円柱黄色★★☆★★☆中程度
ブレビカウレマダガスカル扁平な塊根黄色★★★★★★高め〜希少
バロニーマダガスカル細長い円柱赤色★☆☆★★★高め
ラメレイマダガスカル細長い幹(樹木状)白色★★☆★☆☆低め
エブレネウムマダガスカル球形白〜淡黄色★★☆★★☆中程度
サウンデルシー南アフリカ瓶形白色★★★★★☆中程度

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グラキリス(*P. gracilius*)

特徴

パキポディウム・グラキリスは「パキポの王様」と称される最人気種です。球形から洋梨形のふっくらとした塊根に、細い葉が茂る姿が圧倒的な存在感を放ちます。

幹形: 丸く膨らんだ球形〜洋梨形(個体差が大きい) : 黄色の五弁花、春〜初夏に開花 成長速度: 非常に遅い(実生で球形コーデックスができるまで数年〜10年超) 原産地標高: 海抜600〜1200mの岩場や乾燥林

育て方ポイント

  • 発根管理が最大の難関(ベアルート株は要技術)
  • 日照は最重要。屋外フルサンで管理が理想
  • 夏は活発に成長するが、気温30℃以上でも過度な遮光は不要
  • 冬は断水に近い管理。最低温度は5℃を目安に室内移動

こんな人におすすめ

塊根植物の代名詞を育てたい方、コーデックスのプロポーションを楽しみたい方。上級者向けですが国内実生株であれば初心者でも挑戦しやすいです。

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ロスラーツム(*P. rosulatum*)

特徴

パキポディウム・ロスラーツムはマダガスカル中部〜南部に広く分布する種で、グラキリスに近い特徴を持ちながら入手しやすい価格帯が魅力です。

幹形: やや縦長の円柱〜棍棒形 : 黄色の花、春〜初夏 成長速度: グラキリスよりやや早め バリエーション: ロスラーツム・グラキリウス(グラキリスに似た亜種)等

育て方ポイント

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デンシフローラム(*P. densiflorum*)

特徴

「密に花をつける」という名のとおり、開花時に黄色い花が株を覆うように咲く豪華な品種です。パキポディウム・デンシフローラムの幹は太い円柱形に成長し、コレクション性の高さでも知られます。

幹形: 太い円柱形、複数の分岐が発達 : 鮮やかな黄色、花数が多い 成長速度: 中程度 特徴: 分岐(枝分かれ)が発達しやすく、樹形が複雑になりやすい

育て方ポイント

  • 分岐部分に水が溜まりやすく、腐れに注意
  • 花付きが良いため、開花を楽しみたい方におすすめ
  • ロスラーツムと比較して幹の造形が異なるため、コレクションの多様性が増す

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ブレビカウレ(*P. brevicaule*)

特徴

パキポディウム・ブレビカウレは「短い茎」を意味する名のとおり、扁平で石のような独特の塊根が最大の特徴です。「ちびパキ」とも呼ばれ、コレクターの間で根強い人気を誇ります。

幹形: 扁平〜石状の塊根(高さ3〜10cm程度) : 淡黄色〜黄色の小花 成長速度: 非常に遅い 希少性: 高い(CITES付属書II)

育て方ポイント

  • 高山性(海抜1500〜2000m)のため、夏の高温に弱い
  • 30℃以上では通気の良い半日陰管理が推奨
  • 水やりは最も控えめに。過湿は即座に根腐れを引き起こす
  • 実生での入手が現実的(輸入ベアルートは発根難易度が高い)

こんな人におすすめ

珍しい扁平塊根を楽しみたいマニア向け。育成難易度は最も高く、上級者向けの品種です。

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バロニー(*P. baronii*)

特徴

パキポディウム・バロニーパキポディウムの中で唯一赤い花を咲かせる品種です。幹は細長い円柱状で、グラキリスとは異なる姿形が魅力。

幹形: 細長い円柱、枝分かれする : 鮮やかな赤色(パキポで唯一の赤花) 成長速度: 遅め 希少性: 比較的高い

育て方ポイント

  • 耐寒性が最も低いパキポの一つ(最低10℃以上を推奨)
  • 春〜夏はフルサン管理
  • 冬は必ず室内管理。10℃を下回ると急速に弱る
  • 開花させるためには十分な日照と休眠期の断水が必要

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ラメレイ(*P. lamerei*)

特徴

ラメレイはパキポディウムの中で最も樹木状に成長する品種です。幹は細長く、自生地では3〜6mにもなります。市販の「マダガスカルパーム」はこの種が多いです。

幹形: 太い円柱、上部で分岐する(樹木状) : 白色の花 成長速度: パキポの中で比較的速い 入手難易度: 低い(流通量が多い)

育て方ポイント

  • パキポの中では最も育てやすく初心者向
  • 丈夫で耐寒性も比較的あり(5℃程度まで可)
  • 大型になるため最終的にはある程度の鉢サイズが必要

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品種比較まとめ・選び方ガイド

初心者には

ラメレイ または ロスラーツム実生株 がおすすめです。安価で入手しやすく、育てやすさも比較的高いです。

コーデックスの造形を楽しみたい方には

グラキリス(球形幹)か ブレビカウレ(扁平石状幹)。特徴的な塊根の形が最大の見どころです。他の塊根植物と組み合わせて棚を作る場合は、パキポディウム・グラキリスを主役に、アガベ・チタノタのような多肉質のロゼットを脇役に添えると質感の対比が楽しめます。

花を楽しみたい方には

バロニー(赤花)や デンシフローラム(多花性黄花)がおすすめです。

比較的安価に始めたい方には

ロスラーツムデンシフローラム実生株がコストパフォーマンスが高く、グラキリスに近い管理で育てられます。

どの品種も共通して「水はけの良い用土・十分な日照・冬の断水管理」が育成の三本柱です。品種の個性を理解した上で、自分のコレクションに合った1本を見つけてください。生産者から直接購入する場合は、実生か輸入株か、発根済みかどうかを必ず確認してから選ぶと失敗が少なくなります。

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ボタちょく編集部

植物の栽培情報を専門に扱うボタちょく編集部。繁殖・園芸の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。

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