
出典: Wikimedia Commons
富士桜
中級者向けPrunus incisa
富士山や箱根周辺に多い日本固有の小型の野生桜マメザクラの別名。花も葉も樹高も小さく、樹が低いうちから白〜淡紅色の小さな花を下向きに咲かせるため、盆栽でも花を楽しめる。
概要
富士桜(フジザクラ)は、バラ科サクラ属のマメザクラ(Prunus incisa)の別名で、日本に自生するサクラの基本野生種の一つです。日本固有種で、関東・中部・近畿の山地に自生し、特に富士山や箱根の周辺に多いことから富士桜、箱根桜とも呼ばれます。名前のとおり花、葉、樹高がほかのサクラより小さく、葉は長さ3〜5cmとサクラの仲間で最も小さく、縁の鋸歯が深く切れ込みます。花は3月下旬〜5月上旬に、直径2cmほどの白〜薄いピンクの花が1〜3輪ずつ下向きか横向きに咲きます。樹高は最大10mほどですが、株立ちになって3〜5mにとどまるものが多いといいます。ほかのサクラと違って樹高が低くても花を咲かせるので、盆栽でも花を観賞できます。一方で芽を出す力は弱く、むやみに剪定すると衰弱する点が、剪定に強い旭山などの里桜との大きな違いです。挿し木でも殖やせます。売り場の「富士桜」には野生型のほか、枝がジグザグに伸びる「湖上の舞」や八重咲きの「鴛鴦」などマメザクラ系の品種も含まれるので、名札を確認して選びましょう。
Source: Wikipedia (CC BY-SA 4.0)
富士桜の大きさ
富士桜の成体サイズは最大10mほどだが、株立ちで3〜5mが多い(盆栽はミニ〜小品)です。
基本情報
原産地
日本固有(関東・中部・近畿の山地、特に富士山・箱根周辺)
寿命
樹齢の資料は少ない
サイズ
最大10mほどだが、株立ちで3〜5mが多い(盆栽はミニ〜小品)
適温
-5〜35℃
水やり・肥料
肥料(花後〜秋、梅雨と真夏を除く)
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日当たりと湿り気のある環境を好む。ただしマメザクラ系は強い日差しと暑さに弱いので、夏は遮光した明るい半日陰で
水やり
乾燥地では育ちが悪い。少しの水切れでも過湿でも根を傷めやすいので、表土が乾いてきたらたっぷり与える
温度・冬越し
耐寒性が高く、冬に-20℃になる地域でも育つ。開花には冬の寒さが必要なので屋外で冬越しし、乾いた風と遅霜は避ける
用土・植え替え
火山地帯の産で土質はあまり選ばないが、鉢では水はけのよい用土に。根詰まりを見て植え替える
肥料
花後から秋に、梅雨と真夏を除いて与える。リン酸を含む花もの向けの肥料が合う
剪定・整姿
芽を出す力が弱く、強い剪定で衰弱しやすい。花後に伸び過ぎた枝を軽く整える程度にし、切り口には保護剤を塗る
病害虫・注意点
アブラムシ、カイガラムシ、根頭がんしゅ病などサクラ類共通の病害虫に注意。自生種なので山採りではなく栽培品を選ぶ
富士桜のよくある質問
Q富士桜の栽培難易度は?
中級者向け。中級者向けの品種です。ある程度の栽培経験と環境管理の知識が求められます。温度や湿度の管理に注意が必要です。
Q富士桜はどのくらいの大きさになる?
富士桜の成体サイズは最大10mほどだが、株立ちで3〜5mが多い(盆栽はミニ〜小品)です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Q富士桜の水やり・肥料は?
富士桜の水やり・肥料は「肥料(花後〜秋、梅雨と真夏を除く)」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q富士桜の値段の相場は?
富士桜の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES附属書の掲載はなく、国内での売買規制もありません。自生地(富士箱根周辺など)の野生株は採取せず、栽培品を選んでください。
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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