
出典: Wikimedia Commons
パキポディウム・デカリー
上級者向けPachypodium decaryi
ほぼ球形の灰色の塊茎から、刺のほとんどない細い枝を伸ばすマダガスカル北部のパキポディウム。属中もっとも大きな、径12cmに達する純白の花を咲かせます。附属書 I 掲載種です。
概要
パキポディウム・デカリーはキョウチクトウ科パキポディウム属の塊根植物で、1922年にポワソンが記載しました。マダガスカル北部のアンカラナの断崖やモンターニュ・デ・フランセなど、標高200〜400mの強く浸食された石灰岩の日当たりのよい岩場や、乾燥落葉林に生えます。IUCN レッドリストでは危機(EN)です。塊茎はほぼ球形で灰色の肌をもち、径40cmに達し、上部で急に細くなって数本のなめらかな枝を出します。株全体は高さ2m近く、まれに4mになります。刺は新しい枝先に3本ずつつくごく小さな黒いもので、葉とともに落ちるため、属の中で刺がほとんどない唯一の種とされます。葉は長さ5〜10cmで枝先にロゼット状に集まり、冬に落葉します。花は純白で長さ5〜8cm、径12cmまでと属中最大で、枝先に最大10輪ほどつきます。栽培は難しい部類とされ、生長も遅い種です。国内ではネットオークションや通販で実生株を中心に流通し、種子も入手できます。
パキポディウム・デカリーの大きさ
パキポディウム・デカリーの成体サイズは高さ2m近く(まれに4m)、塊茎は径40cmまでです。
基本情報
原産地
マダガスカル北部(アンカラナ周辺の石灰岩地帯)
寿命
生長が遅く長寿命(寿命の資料は少ない)
サイズ
高さ2m近く(まれに4m)、塊茎は径40cmまで
適温
10〜35℃
水やり・肥料
生育期に控えめに
栽培ポイント
日当たり・置き場所
日なた〜明るい半日陰で育てます。暖かい時期は屋外の日なたにも置けますが、雨には当てないようにします。
水やり
生育期の暑い時期に控えめに与え、晩秋から春半ばまでは断水します。古い株ほど水を少なくし、涼しい時期に湿ったままにしないことが大切です。
温度・冬越し
寒さに弱く、冬は夜16℃・昼20℃以上を目安に完全に乾かして越冬させます。乾いていれば多少の低温に耐えますが、霜には当てません。
用土・植え替え
粒の粗い、酸性が強くない水はけのよい用土を使います。植え替えは3年に1回が目安です。
増やし方
主に実生で増やします。新鮮な種子は発芽率が高く、24時間ぬるま湯に浸けてからまきます。
病害虫・注意点
樹液に毒性があるので、傷つけたときは手に付けないようにします。附属書 I 掲載種です。野生採取株の国際取引は禁止されているため、国内で出回るのは主に実生株です。実生株であっても、購入・出品の前に登録票の有無を確認してください。
パキポディウム・デカリーのよくある質問
Qパキポディウム・デカリーの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qパキポディウム・デカリーはどのくらいの大きさになる?
パキポディウム・デカリーの成体サイズは高さ2m近く(まれに4m)、塊茎は径40cmまでです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qパキポディウム・デカリーの水やり・肥料は?
パキポディウム・デカリーの水やり・肥料は「生育期に控えめに」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qパキポディウム・デカリーの値段の相場は?
パキポディウム・デカリーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES 附属書 I 掲載種です。国際取引は原則として禁止され、国内では種の保存法の「国際希少野生動植物種」として、譲渡しや販売目的の陳列・広告には原則として登録票が必要です。購入・出品の前に登録票の有無を確認してください。 IUCN レッドリストでは危機(EN)です。
出典: Species+(CITES): Pachypodium decaryi / 環境省: 種の保存法とは(ワシントン条約と種の保存法) / 自然環境研究センター: 国際希少種の登録 / IUCN レッドリスト区分(GBIF 経由): Pachypodium decaryi
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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