
出典: Wikimedia Commons
ビカクシダ・グランデ
上級者向けPlatycerium grande
フィリピン・ミンダナオ島固有の大型ビカクシダ。スパーバムによく似るが、分岐した胞子葉の裂片の左右に同じ大きさの胞子のパッチが2枚ずつつくことで見分けられる。
概要
ビカクシダ・グランデ(Platycerium grande)は、ウラボシ科ビカクシダ属の大型の着生シダで、フィリピンのミンダナオ島(サンボアンガ・ラナオ・ダバオ)に固有。フィリピンに自生するビカクシダはコロナリウムと本種の2種だけである。NParks の記載では、不稔の貯水葉は長さ90〜115cm・幅90〜135cmに達し、胞子葉の裏に長さ10〜45cm・幅8〜35cmの半円形の胞子のパッチをつける。オーストラリア産のスパーバムとはかつて同じ種とされ、1970年代に別種として分けられた。両者の最大の見分けどころは胞子のパッチで、スパーバムが最初の分岐のくぼみに1枚だけつけるのに対し、グランデは分岐した裂片の左右に同じ大きさのパッチを2枚つける。ただし若い株では最初の胞子葉が分岐せずパッチが1枚のこともあり、成熟して分岐した胞子葉が出るまでは判別が難しい。垂れ下がる胞子葉の先もスパーバムより細い傾向がある。自生地では採集圧と、自然条件下で胞子が発芽しにくいことから個体数が減り、現地では絶滅危惧種に位置づけられている。安定して増やすには組織培養などの技術が必要とされる。栽培はスパーバムより難しく、寒さにも弱い。国内では専門店で扱われるが、スパーバムがグランデの名で売られてきた経緯もあり、購入時は胞子のパッチの形を確認したい。
ビカクシダ・グランデの大きさ
ビカクシダ・グランデの成体サイズは貯水葉は長さ90〜115cm・幅90〜135cmに達するです。
基本情報
原産地
フィリピン(ミンダナオ島)
寿命
多年生(着生シダ)
サイズ
貯水葉は長さ90〜115cm・幅90〜135cmに達する
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる
栽培ポイント
日当たり・置き場所
半日陰程度の明るさ。強い直射日光は避け、明るく風通しのよい場所に吊るす。
水やり
株元(成長点のまわり)に定期的に水を与え、根が少し乾いてから次を与える。完全に乾き切らせない。板付けの株は鉢ごと水に浸けるか、株元にたっぷりかける。
温度・冬越し
スパーバムより寒さに弱い。冬は暖かい室内や温室で管理する。
用土・植え替え
板やヘゴ板に水苔で着生させるか、ラン用の用土や水苔で鉢植えにする。貯水葉が根元を覆うように育つので、貯水葉を無理にはがさない。
増やし方
子株を出さないため株分けはできない。胞子や組織培養で増やされる。
病害虫・注意点
スパーバムがグランデの名で流通してきた経緯があるため、成熟した胞子葉のパッチの数と形で確認する。ハダニ・アブラムシ・コナカイガラムシに注意。胞子葉の表面を覆う白い星状毛は株を守るものなので、こすり落とさない。
ビカクシダ・グランデのよくある質問
Qビカクシダ・グランデの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qビカクシダ・グランデはどのくらいの大きさになる?
ビカクシダ・グランデの成体サイズは貯水葉は長さ90〜115cm・幅90〜135cmに達するです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qビカクシダ・グランデの水やり・肥料は?
ビカクシダ・グランデの水やり・肥料は「肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qビカクシダ・グランデの値段の相場は?
ビカクシダ・グランデの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES(ワシントン条約)の附属書には掲載されていない。特定外来生物・種の保存法の国内希少野生動植物種にも該当しない。
出典: Species+(CITES 掲載確認) / 環境省 特定外来生物等一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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