
出典: Wikimedia Commons
ビカクシダ・ヒリー
初心者向けPlatycerium hillii
縁が切れ込まない丸い貯水葉と、幅広でほぼ無毛の濃い緑の胞子葉が斜め上に立ち上がるビカクシダ。胞子葉は先の3分の1で分かれ、しゃもじのように幅広い。
概要
ビカクシダ・ヒリー(Platycerium hillii)は、ウラボシ科ビカクシダ属の着生シダで、オーストラリアのクイーンズランド州北東部に分布し、標高600m以下の熱帯雨林に着生する(ニューギニアにもあるが、オーストラリアから持ち込まれた可能性がある)。英名は Northern Elkhorn。種小名はブリスベン植物園の園長を務めた Walter Hill にちなむ。Flora of Australia による特徴は次のとおり。貯水葉は丸い腎形で長さ15.5〜36cm、上縁は切れ込まないか浅く波打つ程度で、基物にぴったりと張りつき、すぐに茶色くなる。胞子葉は斜め上に立ち上がり、長さ23〜90cm以上・幅は最大60cm、くさび形の基部から先に向かって幅広く広がり、先端から3分の1ほどの部分で1〜5回分かれる。最終裂片は長楕円形で幅1〜6cm、濃い緑色で毛はほとんどない。胞子嚢は最終裂片の裏面の大部分を覆う。同じオーストラリア産のビフルカツムは貯水葉の上部が深く裂けて緑を長く保ち、胞子葉の裏が星状毛で灰緑色に見え、ビーチーは貯水葉の上縁が指状に深く切れ込み胞子葉が白い。これに対しヒリーは、切れ込まない貯水葉と濃緑でつややかな幅広の胞子葉で見分けられる。根から子株を出して群生する。園芸品種も多数栽培され、国内でも選抜株が専門店で多く流通している。
ビカクシダ・ヒリーの大きさ
ビカクシダ・ヒリーの成体サイズは胞子葉は長さ23〜90cm以上・幅は最大60cm、貯水葉は長さ15.5〜36cmです。
基本情報
原産地
オーストラリア(クイーンズランド州北東部)
寿命
多年生(着生シダ)
サイズ
胞子葉は長さ23〜90cm以上・幅は最大60cm、貯水葉は長さ15.5〜36cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる
栽培ポイント
日当たり・置き場所
木漏れ日〜半日陰程度の明るさ。室内では明るい窓辺でレースカーテン越しの光に当てる。
水やり
株元(成長点のまわり)に定期的に水を与え、根が少し乾いてから次を与える。完全に乾き切らせない。板付けの株は鉢ごと水に浸けるか、株元にたっぷりかける。
温度・冬越し
熱帯雨林の種で寒さに弱い。冬は暖かい室内に取り込む。
用土・植え替え
板やヘゴ板に水苔で着生させるか、ラン用の用土や水苔で鉢植えにする。貯水葉が根元を覆うように育つので、貯水葉を無理にはがさない。
増やし方
根から子株を出して群生するので、育った子株を株分けして増やせる。
病害虫・注意点
流通する選抜株は胞子葉の形に個体差が大きく、名前付きの株は同じ株を増やしたものでないと同じ姿にならない。ハダニ・アブラムシ・コナカイガラムシに注意。胞子葉の表面を覆う白い星状毛は株を守るものなので、こすり落とさない。
ビカクシダ・ヒリーのよくある質問
Qビカクシダ・ヒリーの栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Qビカクシダ・ヒリーはどのくらいの大きさになる?
ビカクシダ・ヒリーの成体サイズは胞子葉は長さ23〜90cm以上・幅は最大60cm、貯水葉は長さ15.5〜36cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qビカクシダ・ヒリーの水やり・肥料は?
ビカクシダ・ヒリーの水やり・肥料は「肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qビカクシダ・ヒリーの値段の相場は?
ビカクシダ・ヒリーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES(ワシントン条約)の附属書には掲載されていない。特定外来生物・種の保存法の国内希少野生動植物種にも該当しない。
出典: Species+(CITES 掲載確認) / 環境省 特定外来生物等一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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