
出典: Wikimedia Commons
ビカクシダ・リドレイ
上級者向けPlatycerium ridleyi
貯水葉が深い溝の入った丸い殻のように重なり合って株元を包み、その上に鹿の角のような胞子葉が上向きに立ち上がるビカクシダ。胞子はスプーン状の小さな専用の裂片につく。
概要
ビカクシダ・リドレイ(Platycerium ridleyi)は、ウラボシ科ビカクシダ属の着生シダ。タイ・スマトラ島・マレー半島・シンガポール・リンガ諸島・ボルネオ島に分布し、一次林・二次林や淡水湿地林の樹上に着生する。名は、シンガポール植物園の初代園長 H. N. Ridley にちなむ。見分けどころは三つある。一つめは貯水葉で、長さ20〜50cm・幅20〜40cmの貯水葉が互いに折り重なって株元を包む閉じた部屋のような形になり、葉脈に沿った深い溝(うね)が目立つ。二つめは胞子葉で、長さ25〜50cm以上、硬い革質で二又に分かれながら上向きに立ち上がり、鹿の角そのもののような姿になる。三つめは胞子のつき方で、多くの種が胞子葉の裏にパッチ状に胞子嚢をつけるのに対し、リドレイと近縁のコロナリウムだけは、胞子葉から分かれたスプーン状の専用の裂片に胞子嚢をつける。コロナリウムは胞子葉が長く垂れ下がるので、胞子葉が上を向くリドレイとは姿で区別できる。子株(脇芽)はほとんど出さず、生長は遅い。空中湿度の高さと風通しの両立が栽培の鍵とされ、乾燥した環境では難しい種として知られる。国内では専門店や生産者が実生株・培養株を扱い、原種ビカクシダの中でも人気が高い。
ビカクシダ・リドレイの大きさ
ビカクシダ・リドレイの成体サイズは高さ0.5〜0.6m程度。胞子葉は長さ25〜50cm以上です。
基本情報
原産地
東南アジア(タイ・スマトラ島・マレー半島・シンガポール・ボルネオ島)
寿命
多年生(着生シダ)
サイズ
高さ0.5〜0.6m程度。胞子葉は長さ25〜50cm以上
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる
栽培ポイント
日当たり・置き場所
半日陰〜日なた。室内では明るい場所に置き、強い直射日光が長時間当たる場所は避ける。
水やり
水やりは中程度で、葉水をときどき与えて空中湿度を保つ。高い湿度を好む一方で蒸れには弱いので、風通しを確保する。
温度・冬越し
熱帯雨林の種で寒さに弱い。冬は暖かく湿度を保てる室内や温室で管理する。
用土・植え替え
木の枝や幹、ヘゴ板に着生させて育てる(ヘゴ板は毎日の霧吹きが必要)。水苔をふんわり詰めた通気性のよい鉢でも育てられる。
増やし方
子株をほとんど出さないため株分けでは増やしにくく、胞子からの実生や組織培養で増やされる。
病害虫・注意点
生長が遅く、傷んだ葉の回復に時間がかかる。ハダニ・アブラムシ・コナカイガラムシに注意。胞子葉の表面を覆う白い星状毛は株を守るものなので、こすり落とさない。
ビカクシダ・リドレイのよくある質問
Qビカクシダ・リドレイの栽培難易度は?
上級者向け。上級者向けの品種です。高度な栽培技術と専門的な設備が必要で、環境の細かい調整が求められます。
Qビカクシダ・リドレイはどのくらいの大きさになる?
ビカクシダ・リドレイの成体サイズは高さ0.5〜0.6m程度。胞子葉は長さ25〜50cm以上です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qビカクシダ・リドレイの水やり・肥料は?
ビカクシダ・リドレイの水やり・肥料は「肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qビカクシダ・リドレイの値段の相場は?
ビカクシダ・リドレイの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES(ワシントン条約)の附属書には掲載されていない。特定外来生物・種の保存法の国内希少野生動植物種にも該当しない。
出典: Species+(CITES 掲載確認) / 環境省 特定外来生物等一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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