
出典: Wikimedia Commons
ビカクシダ・ビーチー
初心者向けPlatycerium veitchii
白い星状毛に覆われた細い胞子葉が束になって立ち上がる、銀白色のビカクシダ。貯水葉の上縁が指のような細い裂片に深く切れ込むのが見分けどころ。
概要
ビカクシダ・ビーチー(Platycerium veitchii)は、ウラボシ科ビカクシダ属のシダで、オーストラリア・クイーンズランド州の中部〜東部、グレートディバイディング山脈の西側に点在して分布する固有種。英名は Silver Elkhorn。多くのビカクシダが熱帯雨林の樹上に着生するのに対し、本種は乾燥した地域の疎林や低木林の岩の上に生える岩生のシダで、乾燥に適応した代謝(CAM型の光合成)を持つことが報告されている。Flora of Australia による形態の特徴は次のとおり。貯水葉は丸い腎形で長さ20〜45cm、上縁が長さ約20cm・幅1.5cmほどの薄い指状の裂片に深く切れ込む(まれに切れ込まない)。胞子葉は最大11枚ほどが束になって斜め上〜やや下向きに出て、長さ4.5〜72cm、細い基部から1〜8本の細い裂片に分かれ、裏面は密な星状毛で白く見える。胞子嚢は最終裂片の裏面の大部分を覆う。同じオーストラリア産のビフルカツムは貯水葉の上部が鈍く裂けて長く緑を保ち、ヒリーは貯水葉の縁が切れ込まず胞子葉がほぼ無毛の濃緑色なので、貯水葉の指状の切れ込みと胞子葉の白さで区別できる。根から子株を出して群生する。国内では入門〜中級向けの原種として、複数の専門店で常時扱われている。
ビカクシダ・ビーチーの大きさ
ビカクシダ・ビーチーの成体サイズは胞子葉の長さ4.5〜72cm、貯水葉の長さ20〜45cmです。
基本情報
原産地
オーストラリア(クイーンズランド州中部〜東部)
寿命
多年生(岩生・着生シダ)
サイズ
胞子葉の長さ4.5〜72cm、貯水葉の長さ20〜45cm
適温
15〜30℃
湿度
50〜70%
水やり・肥料
肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる
栽培ポイント
日当たり・置き場所
乾燥した明るい環境の岩場に自生し、明るい光を好む。光が足りないと白い毛が少なく緑っぽい姿になりやすい。
水やり
乾燥に強い。株元に水を与えたら、根が少し乾くまで待ってから次を与える。常に湿った状態は避ける。
温度・冬越し
寒さには強くない。冬は室内に取り込み、冷え込む窓際を避ける。
用土・植え替え
板やヘゴ板に水苔で着生させるか、ラン用の用土や水苔で鉢植えにする。貯水葉が根元を覆うように育つので、貯水葉を無理にはがさない。
増やし方
根から子株を出して群生するので、育った子株を株分けして増やせる。
病害虫・注意点
白い毛は乾燥や強い光から株を守るもので、こすると落ちて戻らないので触らない。ハダニ・アブラムシ・コナカイガラムシに注意。胞子葉の表面を覆う白い星状毛は株を守るものなので、こすり落とさない。
ビカクシダ・ビーチーのよくある質問
Qビカクシダ・ビーチーの栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Qビカクシダ・ビーチーはどのくらいの大きさになる?
ビカクシダ・ビーチーの成体サイズは胞子葉の長さ4.5〜72cm、貯水葉の長さ20〜45cmです。栽培環境や個体差により多少前後します。
Qビカクシダ・ビーチーの水やり・肥料は?
ビカクシダ・ビーチーの水やり・肥料は「肥料の要否を示した資料は少ない。自生地では貯水葉にたまった落ち葉などが分解して養分になる」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Qビカクシダ・ビーチーの値段の相場は?
ビカクシダ・ビーチーの価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
規制・法令・保全ステータス
CITES(ワシントン条約)の附属書には掲載されていない。特定外来生物・種の保存法の国内希少野生動植物種にも該当しない。
出典: Species+(CITES 掲載確認) / 環境省 特定外来生物等一覧
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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