
出典: Wikimedia Commons
巻絹
初心者向けSempervivum arachnoideum
小さなロゼットの葉先どうしが、クモの巣のような白い糸でつながるセンペルビウム。ヨーロッパの高山に自生し、寒さにとても強い多肉植物です。
概要
巻絹はベンケイソウ科センペルビウム属の多肉植物で、ピレネー、アルプス、アペニン、カルパチアなどヨーロッパの山地の標高280〜2,900mに分布し、和名はクモノスバンダイソウともいいます。常緑の小型の多年草で、1つのロゼットに50〜60枚ほどの葉が密につき、径1〜2cmほどの小さな玉のようなロゼットから、もう少し大きなものまで変異があります。葉先どうしがクモの巣のような細かい白い毛でつながり、株全体が白い糸に覆われて見えるのが最大の特徴で、毛の多いもの少ないもの、赤・栗色・緑の葉色のものなど、多くのクローンがあります。ランナーの先に子株をつけて群生し、径30cm以上のマット状に広がります。夏から初秋にかけて高さ20cmほどの太い花茎を伸ばし、ふつうピンク(白や赤もある)の径1〜2.5cmの花を咲かせますが、花を咲かせたロゼットはタネをつけたあと枯れ、周りの子株が跡を継ぎます。他のセンペルビウムと交雑しやすく、多くの交配品種の親にもなっています。国内では山野草としても扱われ、園芸店や山野草店で流通しています。
巻絹の大きさ
巻絹の成体サイズはロゼット径1〜2cmほどから。群生すると径30cm以上のマット状です。
基本情報
原産地
ヨーロッパの山地(ピレネー・アルプス・アペニン・カルパチア、標高280〜2,900m)
寿命
多年生。花を咲かせたロゼットは結実後に枯れ、子株で更新する
サイズ
ロゼット径1〜2cmほどから。群生すると径30cm以上のマット状
適温
5〜35℃
湿度
30〜50%
水やり・肥料
春と秋の生育期に緩効性肥料か液体肥料を少量
栽培ポイント
日当たり・置き場所
真夏以外は戸外の日当たりのよい場所で育てます。暑さに強くないので、梅雨から夏は雨の当たらない風通しのよい半日陰で夏越しさせます。晩秋から紅葉が始まります。
水やり
春(3〜6月)と秋(9〜11月)に育つ春秋型です。生育期は用土の表面が乾いたらたっぷり与え、梅雨明けから夏の休眠期は控えます。水が多すぎると腐りやすいので、与えすぎに注意します。
温度・冬越し
寒さにたいへん強く、少なくとも-12℃程度まで耐えるとされます。ただし葉先のクモの巣状の毛が雨を抱え込んで腐りやすいため、冬の長雨には当てないようにします。
用土・植え替え
砂利を混ぜた水はけのよい用土を使います。肥えた土は好みません。2〜3年に1回、生育期の直前か初期に植え替えます。
増やし方
株分けか、ランナーの先についた子株を切り取ってさし芽にすると簡単にふやせます。適期は3〜5月と9〜10月です。
病害虫・注意点
花を咲かせたロゼットは枯れるので、花茎は早めに整理して子株の生育を促します。茎や葉にカイガラムシやアブラムシ、根にネジラミが付くことがあります。
巻絹のよくある質問
Q巻絹の栽培難易度は?
初心者向け。初心者向けの品種です。栽培に特別な設備や経験は必要なく、基本的な栽培環境を整えれば問題なく育てられます。
Q巻絹はどのくらいの大きさになる?
巻絹の成体サイズはロゼット径1〜2cmほどから。群生すると径30cm以上のマット状です。栽培環境や個体差により多少前後します。
Q巻絹の水やり・肥料は?
巻絹の水やり・肥料は「春と秋の生育期に緩効性肥料か液体肥料を少量」です。適切な頻度と量を心がけましょう。
Q巻絹の値段の相場は?
巻絹の価格は品種・特徴・サイズ・系統により大きく異なります。最新の相場情報はボタちょくの相場ページをご確認ください。
最終更新: 2026年9月23日
参考・出典
編集・データ検証: ボタちょく編集部
本ページの分類・規制・栽培データは、下記の一次情報データベースに基づき作成・検証しています。
分類・学名典拠
学名(受理名): Sempervivum arachnoideum L.
別名(シノニム): Sempervivum laggeri Schott
典拠データベース: GBIF · GBIF: Sempervivum arachnoideum
学名・命名者・シノニムは世界の分類学権威データベースに準拠。
規制・法令・保全ステータス
センペルビウム・アラクノイデウム(巻絹)は CITES に掲載されていません(Species+ で確認)。国内での譲渡に特別な手続きは要りません。
出典: Species+(CITES): Sempervivum arachnoideum
規制は改正される場合があります。最新は各官公庁の一次情報をご確認ください。
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